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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-01-31-Thursday 寒〜い!

今年の1月はとても寒かった。

「地球温暖化はどうしたんだ!」と間違ったジョーク(温暖化ではなく、気候変動だから温かくなる一方でないことは環境問題をかじっていれば分かることだが)を言っている場合ではない。

帯広では22年振りに1月3日〜27日までの25日連続で真冬日(一日の最高気温がマイナス気温の日)が続いたのである。しかも最低気温はずっと−20℃以下の日が多かった。

久し振りに最高気温が+1.3℃(13℃ではない)になった28日のお昼に、昼食をとりに街中を歩いていて、知り合いの人とすれ違う時に「今日は温かいですね」と挨拶を交わしていたら、丁度、六花亭本店から出てきたカップルの客が「エ〜ッ!」と声を出して私たちのことを見て笑ったのである。何処か本州方面の暖かい場所から来た客なのであろう。

そりゃそうだろうなぁ〜、+1.3℃が温かいなどとは驚きであったろう。だが、気温の感じ方は相対的なものなのである。たとえその日が−10℃であっても、「今日は温かいですね」と言っていたと思う。それくらい−20℃以下というのは特別に寒いのである。

気温が−17℃以下になると「ダイヤモンドダスト現象(空気中の水蒸気が凍ってキラキラと綺麗に輝く現象)」が起きるぐらいであるから、−20℃という気温では涙が凍って目を開けていられないし、鼻の穴がヒッツク感じで呼吸が苦しいし、顔は冷たいを通り越して痛くなる。玄関を出て鍵をかけている間に靴の底が地面に凍り付いて足が動かずに転びそうになる。金属に素肌で触ったらヒッツイて離れなくなるなどの現象が起きるのである。こんな状態は体験してみなければ、言葉で表現しても本州の人間には伝わらないだろう。

北海道の人間は冬の気温を言葉に出して言う時に、一々「マイナス」を付けたりはしない。プラスの時にだけ付けるのである。それ位に冬は、マイナス気温が当たり前なのだ。

最近は灯油代を節約する為に毎晩、銭湯の温泉に入りに行っているが、先週の極寒の晩に、自宅から100mほどの銭湯に、ガソリンを節約する為に歩いて行った。湯帰り時に、お約束の「タオルを振り回して歩いて帰った」ら見事にピンと立ったのであった。

このメチャクチャに寒い冬に灯油の値段が高くて困っている人が多い。去年の倍の値段になっているからである。節約にも限度がある。−20℃は命に関わる気温なのである。

このまま政治の無作為が続けば凍死する人が出てくるかもしれない危険な状態だ。

部屋中を暖めて、半袖のシャツでいるという旧来の北海道のライフスタイルは間違っていると思うが、普通の冬服の状態で風邪をひくのは、かえって無駄金を使うことにもなると思うのである。

近年の暖冬続きで、この先ずっと気温が上がり続けるような錯覚を起こしていたが、こういう寒い冬があることを自然に教えられたような気がする。

子供の頃には何度も−30℃以下も経験しているが、祖父が北海道に移住した頃には−30℃はざらであった。家も現代からみると断熱効果などない壁であったから、布団に包まるしかなかったわけだ。それを考えれば現在は天国のようだが・・・

もっと冬を楽しく過ごせる工夫が必要だなぁ。