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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-02-05-Tuesday 熱気球

十勝で体験出来る素晴らしいものに「熱気球」がある。

人生観が変わる乗り物と言っても過言ではないと思う。

高所恐怖症の私(幼い頃はむしろ高い所が大好きで屋根の上で遊んでいたくらいなのだが、最近は近視と乱視に加えて老眼が始まったので、遠くと足元を交互に見るとグラッと眩暈の様な感じがして高い所が急に恐くなってしまった)が面白いと言うのだから極めて安全な乗り物なのである。

これまでに「熱気球のフリーフライト」を6回ほど経験したが、いずれも最高の気分であった。

気球はプロペラなどの機械力で上がるのではなく、温度差で上空に上がって行くのだから、とてもユッタリとした気分になれるのである。通常は500m位の高度での飛行なのだが、天候条件が良ければ1000m程に上がってくれることもある。最初に友人に乗せてもらった時には1800mほども上昇して、日高山脈の向こう側(富良野側)まで見ることが出来たがまったく恐怖心を感じなかったのだ。恐怖よりも感動の方が強かったからかもしれない。

上空に上がって水平飛行になると一切風を感じなくなる。上方のバルーンが風を受けて流されて行くので、その下の籠の中では風が当たらないからだ。ゆっくりと風に流されながら、十勝の雄大な景色を眺めるのは至福の時である。上空からエゾ鹿やキタ狐などが走っている姿を見つけた時は感動的である。

横の移動距離は2〜10kmほどで、時間にすると40分程度の飛行が一回の基本になる。

風は低空と上空では向きが逆になっている。対流しているからだ。だから、例えば低空の風向きが西風なら東に向かって流されて行く、上昇すると今度は逆に東風になって西側に戻っていくのである。上手くコントロールすれば、出発地点から上昇して空中散歩を横方向で楽しみ、また元の地点に戻って来るということも理論的(実際にはかなりズレるが)には可能なのである。

フリーフライトの時期は冬が最適なのだ。気温が低い方が少ない燃料で長時間飛ぶ事が出来るからだ。夏の気温が高い時に飛ぶには、気球をそれ以上の温度にしなければ気球が上空に上がっていかないから燃料を食うのである。それに冬は辺り一面が雪だから、何処に降りてもOK(但し、最近は農家が嫌がるので「秋蒔き小麦」の畑には絶対降りないそうだ)なのである。

「熱気球」は上空を漂っている時も素晴らしいのだが、私が最も気に入っているのは着陸する寸前なのである。

何処に降りてもOKと書いたが、それでも畑に降りることは極力避けるので、あぜ道まで気球をコントロールさせて降りるのだが、その時は地面スレスレ(30センチ程度)の高さを横に30 〜50mもユックリと移動するのである。籠から顔だけ出して見ていると、まるで「魔法の絨毯」に乗っているかの様な感じがするのである。こんな感じがする乗り物は他には無い。まさに最高の気分が味わえるのである。

最近はいつも上士幌の「Hot-air社」(小田切氏)で対応してもらっているのだが、唯一の難点は朝がやたらと早いことである。風が一番安定しているのは、日の出から3時間以内なので、冬でも6時30分がスタートなのだ。集合場所が鹿追の「道の駅瓜幕」(旧鹿追ライディングパーク)なので、帯広からだと余裕を持って行くと40分はみておきたいから6時前に出発しなければならないのである。

それと気球は天候に左右されるのでいつでも飛べるという訳にはいかない。飛行確率は70%程度しかないので飛ばないこともあるのだ。以前にどうしても気球に乗りたいと言う大学教授が居て、一週間の休暇を取って滞在したことがあるくらいなのである。

気球だから重さの制限もある。6人乗り(パイロットが1人必要なので)だが客は5人まで、およその目安が客5人で300キロだから、1人60キロぐらいという。メタボな人たちなら4人しか乗れないかな?

料金は大人1名16000円、高校生以下10000円で最低2人から飛んでくれるので、是非一度お試しあれ。

連絡先は090-1521-8222(小田切)「Hot-air」、坂本のブログを見たと言えばサービスがあるかもよ。