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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-04-04-Friday じゃがいも

昨晩、十勝産食材を使った料理の試食会がおこなわれた。

「帯広市中小企業振興協議会」の交流部会という委員会に参加しているのだが、この会の委員の人たちで十勝産の食材を実際に食べてみようということになったのである。委員のメンバーの中に十勝の食材をネットで販売されている北村さんや料理屋を経営している志子田さんがおられるので自前でこういう企画をすることが出来るのである(良い部会に参加したものだ)。

豆腐、湯葉、ホエー豚、ホッキ貝、ツブ貝、鮭、じゃがいも、チーズetcの色々な料理を堪能した。

全国各地のほとんど(まだ行ったことが無い県は長崎と佐賀だけ)の場所に出向き、ご当地の名物料理の数々をごちそうになっているが、北海道の食材の豊富さは群を抜いているといつも感じていた。昨晩もまさにそれを実感した一時であった。

中でも驚いたのがじゃがいもの種類である。メークイン、きたあかり、インカのめざめ、インカパープル、レッドムーン、ノーザンルビー、とうや、十勝こがね等など、白、黄色、ピンク、紫色などと色がとてもカラフルなのである。

じゃがいもは氷室や雪室などに貯蔵すると、でんぷん質が「寒いヨー」と糖質に変化するのでとても甘くしっとりとなる(採れたてのホコホコ感もまた良いのだが)のである。今回は二年間寝かせたじゃがいもをごちそうになったがとても美味しかった。普通は二年間もじゃがいもを寝かせたらシナシナになってしまうのだが、氷室や雪室は湿度があるからシナシナにならないそうである。

茹でただけの4種類のじゃがいもを切って一つの皿に盛ってあるが、色がピンク、黄色、紫色、白色と全部違うので視覚的にも楽しいのである。バターや塩なども一切付けずにそのまま食しただけなのだが、「エッ、これがじゃがいもなの?」というくらいに、食感にも色にも驚かされた。

特に、ノーザンルビーというピンク色のじゃがいもで作ったニョッキにチーズで作ったホワイトソースがかかった料理が出て来た時には驚いた。初めはマグロの刺し身にホワイトソースをかけたものが出て来たのだと思ったのである。その(プヨプヨした)食感と色から来る先入観を見事に裏切る味はまさにサプライズであった。これは結構いける料理だと感じたのである。

北海道の食材は料理法によって、かなり化けると思うのである。

これまでは、食材に力があり過ぎるから、生や焼いたり茹でたりしただけでも十分においしいので、料理法が発達しなかったきらいがある。しかし、今回のような料理法や演出法を考えていけばかなり面白いものが創れると感じた。

じゃがいも一つでさえこんなに想像力が拡がるのだから、皆で真剣に考えたらきっと面白い名物料理が出来ると確信した一日であった。