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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-04-10-Thursday 戦略

ビジネスには戦略が必要だ!

だが、中小零細企業の社長さんたちは総じて戦略というものを軽視しているようである。

中小零細企業が大手企業と同じ土俵や同じレールの上で戦っても勝ち目は少ない。昔から戦争では少数の部隊は奇襲戦法でしか、多数の部隊には勝てないのである。

かの第二次世界大戦時の山本五十六も、真珠湾攻撃のような奇襲戦法なら初期には勝てるが、時間が経てば経つほど、敵は体制を整えて大量の人員と物量で攻めて来るからやがては負けると判っていたのである。古来の源義経や織田信長の桶狭間の合戦などからみても、奇襲戦法は同じ手法が二度は通じないから異なる手段で戦い、勝を収めたら即、撤収しなければならないのが常道なのである。そこ(場所だけではない)にいつまでも留まっていてはダメなのだ。

しかし、軍部のお偉方は真珠湾での「成功体験に酔って」撤収が出来なくなり、ズルズルと無条件降伏までいってしまうのである。

若しくは「言霊(ことだま)」に依って「負ける」などという不吉なシミュレーションが出来なくなってしまうのである。

中小零細企業が考え出したアイデアを大手企業はヘッチャラな顔して真似をするのが常なのだ。それが「効率化」だとか「システム化」等なら尚のことだ。最初は奇襲戦法の如くに一時的な勝利を収めることは可能なのだが、やがて、大手企業に研究されて、人材面や資金面で圧倒されそして駆逐されてしまうのだ。

大手企業に「効率化」や「システム化」で挑んで戦い続けると苦しい持久戦になる。十分な蓄えの無い籠城は体力を消耗するだけだし援軍はいつまで待っても来やしない。「効率化競争で乾いた雑巾を絞っていっても、やがては水の一滴も出なくなって雑巾がちぎれてしまう」だけで蟷螂の斧(とうろうのおの)なのである。奇襲戦法を沢山考え出せる経営者ならまだしも、アイデアなんぞはそんなにあるものではない。

この自明な事を理解していない経営者が多すぎると思うのである。

大手企業が参入して来ない手法を取らなければならないのだ。

商店街の事業をみても同じ事が言えると思う。百貨店やショッピングセンターなどと同じ集客手法では勝てないのである。イベントに金を使って集客しても、人を集めることだけが目的では、成果が上がらず、やがて、資金も底をつき、人員も疲れ果てるだけなのである。来た客が満足をして、更に金を使ってくれるような戦略を持たなければ意味が無いのである。

全国的にみても商店街事業などでは責任の所在がハッキリしないケースが多いから特にこの傾向が強い。

一度立ち止まって俯瞰(ふかん)して見る必要を感じる。