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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-04-17-Thursday 道新、朝の食卓22 

北海道新聞2005年3月17日掲載「手作りの絵本」

私たちのグループ「十勝場所と環境ラボラトリー」が企画、発行する絵本シリーズ「北の大地の物語」の第二弾「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」が出版された。

前作「おおかみのこがはしってきて」の出版が一九九九年三月だから、実に六年の歳月をかけて誕生した力作だ。制作趣旨に賛同した方々から、一口五百円の寄付を頂いて出版費用の一部を捻出した、まさに「手作りの絵本」なのである。

第二弾は当初、「ファンタジックな物語にしよう」との方針だった。しかし二〇〇一年九月十一日の米中枢同時テロを機に、作者の寮美千子さんが「生命って何だろう?」というテーマに変更したいと切望されたのである。

出版予定は大幅に遅れるが、テーマに異存はない。あらためて、アイヌの熊の霊送りの儀式「イオマンテ」を題材にした取材を開始した。

途中、メンバーからは「子供には残酷だ」とか「テーマが重い」とかの意見も出たが、昨今の「生命を軽視する」風潮に一考を促したいとの思いが強く、あえてこのテーマで制作を続けた。小林敏也さんの幻想的な挿絵が、子供にも内容を分かりやすくしてくれた。

全国の書店で販売するが、寄付者氏名記載の限定本はラボラトリー事務局のみでの販売となる。問い合わせは事務局℡0155・23・8194へ。(現在は既に終了しています)