大勢の人たちが共感できる思想が無いと、方法論やシステムだけでは他人はついて来ないものなのだ。
そして、その思想には太い柱が必要なのである。簡単に折れてしまったり、曲がってしまったりしては他人の信頼は得られない。一旦構えたらどっしりと構えていなければならないのだ。
かといって、ただ頑固なだけでは逆に困りものになってしまうだけだ。思想を築き上げる為には人間としての懐の深さや引き出しの数の多さが重要になってくる。つまり、普段からの勉強や他人の声を謙虚に聞く姿勢が大切なのだ。
「弱い犬ほどよく吠える」と言うが、自分に自信が無い人間ほど去勢を張りたがるものなのである。
過剰な反応というのも自分に自信が無いか、余裕が無い事の現われであろう。「金持ち喧嘩せず」「柳に風」「カエルの面にションベン」と我関せずで放っておけばよいのである。過剰な反応を見せて、稚拙な対応をするから相手につけ込まれるのである。
事業の根本は何であったのか、いつも初心に帰って、省みることである。
他人が喜ぶ仕事、他人が幸せになる仕事を心掛けたいものである。