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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-05-18-Sunday 道新、朝の食卓30 

北海道新聞2006年3月2日掲載「ひげ」

学生時代に所属していたマジッククラブには、花形の「鳩出し」という演目のマジックを演じる者は口髭を生やすという伝統があった。

当時は一ヶ月に一度の散髪と一緒に理髪店で髭をそってもらうだけで十分なほど薄く、伸ばしたくてもカビのような産毛しか生えずに、この伝統は私で途絶えてしまった。

それがなぜだか結婚したころから急に髪の毛に反比例して濃くなりだした。

十六年前の旅行中に伸ばし続けたらどうなるかいたずら心で試してみたら、髭全部がつながる形になったのでなんだか妙にうれしくなり、以来、気が向いたら時々伸ばしているのである。

不精で伸ばしている分には手入れをしなくてもよいから朝の洗顔時間が短くて済むが、ある程度伸びてくると今度は整える時間の方が、そる時間よりも掛かってしまう。そうなると面倒くさくなって全部そってしまうということを繰り返している。

髭は男性にしかできない「おしゃれ」だと誰かが言っていた。それに童顔を隠す効果もある。

今年は正月から伸ばしているが、まだまだ、そる気にはならない。髭は自前の毛皮を顔に着けているようなもので、とても暖かいのだ。そうか髭は地球環境にも優しい省エネだったのだ!

北海道新聞「朝の食卓29戌年」2006年1月22日掲載は以前に載せたので割愛しました。