«前の日記(■2008-05-26-Monday) 最新 次の日記(■2008-05-28-Wednesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-05-27-Tuesday 環境ファッショ

ミュージカル「WICKED」を見て感じた。

今の地球環境問題に対する日本人の反応はファッショなのではないかと(ファッションの間違いではない)。

危惧しているのは、最近の、レジ袋を止めようとか、My箸を持とうとかいう運動である。

自分が信じて行なっている事に対してケチをつけるつもりはもとよりない。他人に強請することが問題だと思っているのである。

わが家にとって「レジ袋」は必需品である。毎日、朝夕の犬の散歩時に犬のウンチを持ち帰ることに使っているのである。つまり、レジ袋は使い道が無くてただ捨てるから問題なのであって、二次的に活用している人間にとってレジ袋は有効活用できるありがたいものなのである。それを、「My袋を持たずに、レジ袋をもらって帰るお客は環境問題の敵だ!」みたいな運動にエスカレートするから、ファッショ的になるのである。何でもかんでも皆が同じでなければならない。枠からハミ出た人間、協調性の無い人間はまるで「悪」であるかのような集団心理は甚だヨロシクナイと感じるのである。

My箸も同じである。自分が割り箸を使用することに罪悪を感じているならMy箸を持って歩けば良い。ただそれだけならば良い。

しかし、「今頃My箸を持ち歩かないなんて環境問題に無関心だ」などとは言って欲しくないのである。私は別の観点から、割り箸は必要だと思っているからだ。

日本の林業を守る為には間伐材を使った割り箸が必要だとも思っているのである。間伐材の有効活用を推進しなければ日本の森林は維持出来なくなるからだ。確かに他の事にも使えるようなリッパな材料で作った割り箸なら問題があるが・・・。

地球環境問題には矛盾が多い。CO2の排出量を抑えたいと言うなら、個人レベルの活動で言うならば自動車を買わないとか、乗らなければ良いのである。その方がレジ袋一枚、割り箸一膳を控えるよりよっぽど効果が大きいではないか。しかし、日本から自動車産業が無くなってしまえば国としては大いに困るから、絶対にそんなことを言い出したりはしない。

フードマイレージの問題だってそうである。地産地消を基本にすれば良いのに、相変わらず世界中から食物を集めては、食べ残して捨てている。船場吉兆のささやき女将はこのことを憂いて使い回しをしたのかもしれないゾ。

結局は今の環境活動にはご都合主義多いのである。

いずれにしろ、集団的に皆が同じでなければならないという考え方には問題が多いと思う。人それぞれに事情が異なるのだから。

だから、自分が正しいと思う事を他人に強請せずに黙々と行っていれば良いのである。それを他人が見て良いと思ったならばその人が倣えば良いのである。

強請されたらかえって反発するのが人間の性であるのだから。