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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-05-29-Thursday 犬の風呂

昨晩、二匹の犬を風呂に入れた。

日曜日の晩に出張から家に戻ると、玄関を開けた途端に動物園の臭いがした。毎日暮らしているとそうたいして気にもならない臭いが、4日間ほど家を空けるととても気になるのである。

さすがに、ラブラドール・レトリバーの大型犬二匹を家の中で飼っていると、動物特有の臭いが家に染み付いているようだ。

先週、三重県津市の県立美術館で金毘羅さんの展示を見たのだが、その中で「代参犬」の展示物があった。代参犬とは、江戸時代に金毘羅宮へのお参りに行くのに、飼い主が何等かの理由で行けなくなると、その飼い主の替わりに飼い犬がお参りするという風習らしい。犬の首に飼い主の名前と、犬の食事代をぶら下げて、金毘羅さんにお参りに行く人に託すということである。犬がおとなしく見知らぬ人に付いて金毘羅さんまでお参りするとは、何とお利巧さんな犬なのだろう。それも一匹や二匹のことではなくかなりの数の代参犬がいたようなのである。それを見て私もすっかりわが家の犬が愛しくなってしまったのだ。

犬のお風呂はいつもなら腰痛を理由にして、2週間に一度釧路の学校から自宅に戻ってくる息子にやらせるのだが、今週は帰ってこないという。一旦気になりだしたら我慢出来なくなる性分なので、仕方なく私が入れることにした。

わが家の犬の序列では黒いバニー(♀)の方が上で、水を与える時などは、まずバニーが飲んで満足してから次に白い方のサニー(♂)が飲む順番になるのである。人間が勝手に犬の序列の順番を逆にすると、その時にはおとなしく従うのだが、後から犬同士で序列の低いサニーは上位のバニーに「順番が違うでしょ!」とこっぴどくやられるのである。だからこの日もその序列に従って臭いと性格がきつい方のバニーを先に入れることにしたのである。

私が風呂場でバニーを洗っている間中、居間ではサニーがクゥ〜ン、クゥ〜ン「僕も早く入りたいよ〜」とせつない声を出している。しばらくして妻が大きな声で「サニー!何するの!」と怒っている声が聞こえてきた。サニーは何を思ったのか、妻の目の前で糞をし出したのだ。夕方の散歩の時にチャンとしていたのに・・・。

完全に嫌がらせの脱糞行為なのである!

この犬たちを飼い始めたのは、1996年6月に生まれたばかりの子犬で購入してからだから今年で丸12年にもなる。ドッグイヤーが7年と言われているが6年と考えてもすでに72歳ぐらいの老犬だ。家の中で飼っていると、屋外で飼うよりは寿命が長くなるというが、さすがに少しボケてきたのであろうか?最近、やたらと自己主張が激しいのである。

自分の気にいらないことがあると、人間が居ない時に、ワザといたずらをしては人間を困らせて喜んでいるのである。

休日などにいつもよりゆっくり寝ていると、寝室のベッドのところに来ては、冷たい濡れた鼻を顔に押し付けて「早く起きて御飯をよこせ!」とせがむのだ。

毎晩、裏の家に住んでいる私の母が夕食を一緒に食べにわが家に来る。しかし、母は犬が苦手なので、母が居る間だけ階段下の部屋に閉じ込めておくのだが、サニーは自分が御飯を食べ終わると「早く出せ!」と吠え出すのである。

犬も人間と同じで、年を取ると段々わがままになってくる。

もうじき老犬の介護をしなければならなくなるだろう。なんせサニーは死ぬまで生きる丈夫な犬なのだから。