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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-06-02-Monday 観光土産品協会

2日に札幌で北海道観光土産品協会の総会出席の為、

1月の末以来、久し振りに札幌に行った。

北の屋台出身の「順香(しゅんしゃん)」さんが先月の5月12日に札幌時計台ビルの地階にオープンしていたので、昼食はそこを訪ねた。6年間北の屋台で営業し、先月、札幌に自分のお店を開いたのである。官庁街の真っ只中であるから、サラリーマンやOLたちでとても繁盛している様子であった一安心である。北の屋台の出身者が成功してくれることはとても嬉しいことだ。北の屋台の目的がそこにあるからだ。屋台は商売の原点であり、終着点ではない。商売のいわば素人の人が、屋台で商いのノウハウと顧客を獲得し、軍資金を貯めて、やがて屋台から独立して街中に自分のお店を構える。これが北の屋台のサクセスストーリーなのだ。だから、北の屋台の卒業生には何としても成功してもらいたいのである。

メニューの数は格段に増えていた。開店準備期間中に相当努力をしたのだろうと推察する。順香のご主人の商成順は中国人で日本語がまだ十分とは言えないが、帯広出身の奥様かおりさんは5ヶ国語を話す才媛だ。彼の本格的な中国北方家庭料理と彼女の明るい笑顔でお客さんも癒される事だろう。流行ってほしいと切に願う。

午後から、近くのすみれホテルで北海道観光土産品協会の理事会と総会が開催された。今年の北海道は洞爺湖サミットで話題はあるが、観光には結びついていない。むしろ逆に観光客から敬遠されているようでもある。果たして、サミットが今後の北海道に光明を与えてくれるのか、難しいところであると思う。

業者が集まると最近は愚痴ばかりが多くなる。特にメーカーの人は原材料をはじめ燃料も上がっているのにバイヤーは値段を上げるなと無理な注文をしてくるというのである。頼んでおいた原料も他国に横から取られてしまって、なかなか手に入りにくいとのこと、世界的な規模で食料加工の問題が起きている。

組織というのは年月が経つと、衰退していくもののようだ。かつて15年前には全道で600居た会員数がこのところずっと右肩下がりに減り続けて今年は343にまで激減している。会員数が減れば当然ながら会費収入も減るし、財政の苦しい北海道からの援助金も減らされる一方である。

そんな中で、北海道の生き残る道は「観光」だと、「北海道観光連盟」が今年の4月1日から「北海道観光振興機構」という組織に改編された。行政主導から民間主導に切り替えるということである。多少、遅きに失したという感は否めないが、今後に期待したい。

地元の帯広市でも先週「観光コンベンション協会」の三役人事が刷新された。私は10年ほど前の観光協会の会議に出席して意見を述べた時に、時の副会長が「新しい事はやらずに例年と同じ事の継続しかしない。」と言うので、「そんな(新しい発想を受け入れない)会議に私が出る意味がない」と役を退任したことがあった。以来、生意気な奴だということで一切お声も掛からないが、人心一新されたことで体質が変わってくれたらなと思う。どうか新鮮な発想でこれまでのマンネリ感を打破してもらいたいものである。