«前の日記(■2008-06-16-Monday) 最新 次の日記(■2008-06-18-Wednesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-06-17-Tuesday 都会と地震

成城大学からの帰りに

下北沢で井の頭線に乗り換えて渋谷で降り、話題の副都心線の渋谷駅を見にいった。

副都心線は6月15日に開業したばかりの地下鉄である。建築家の安藤忠雄氏が渋谷の駅をデザインしたというニュースを見たので、せっかくの機会だから見ておこうと思ったのである。

渋谷の駅は自然の換気を使った吹き抜けの構造で地下深くに縦の穴が開いているような感じである。建築家やまちづくりの関係者と思しき人たちが大勢来ていて、盛んに写真を撮りまくっていた。まるでSF映画のセットの様な感じだし、まだ、店舗が出来ていないからか何とも殺風景な感じがした。映画の撮影などには使われるだろうが、好きになれるような落ち着く場所ではない。

東北で大きな地震が起きたばかりだからかもしれないが、東京中こんなに地下を掘って、巨大な地震が来ても本当に大丈夫なのだろうかと余計なことばかり考えてしまう。

「もっと便利に、もっと便利に」と大した需要や効果が無いのにこんなに路線を複雑にしては返って不便になるのではないのか?案の定、運行遅れの放送が盛んに行われていた。

超高層建築に大深度地下、土地と空間の有効活用ということなのだろうが、東京は江戸時代からの埋めたて地が多いところなのだから地盤はしっかりしているのだろうか?とても心配になる。

高層建築は地震が起きても建物自体は大丈夫だというが、中身の家具や人間が振り回されて建物から飛び出るのでないかという予測もあるというし、もし、ライフラインの電気が停電し水道管が破裂したらマンションの高層階に暮らしている人間は毎日、水をもらいに1階まで階段で降りて来て、今度は重たい水を持って再び階段を上って戻らなければならないだろう。そんなことが実際に出来るはずはない。

人間が暮らすのは自分の体力でカバーできる階層に留めるべきだと思う。

今回の東北の地震は、お亡くなりになった方には大変気の毒だが、この程度の犠牲者数で済んでいるのは地震の起きた場所が人口密度が低かったからだと思う

都会への一極集中はもはや限度を越えている。東京はもはや人間の住むところではない。

東京に巨大地震が起きる前に人口の分散を真剣に考えるべきだと思う。