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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-06-18-Wednesday 農業問題

週間ダイヤモンド(22,23,24号)の野口悠紀雄氏の

『連載「超」整理日記』のここ三週間(№416〜418)の『食糧問題は優れて経済的な問題だ』、『「自給率を高めろ!」と言う消費者は愚かだ』という記述を読んで疑問に思う。

野口氏の論文はそれぞれに読んでもらうことにして、その内容はここでは書かないが、私が思う最大の疑問は「経済学は現実の世界で理論通りに展開するのか?」ということである。すなわち机上の論理になっていないのか?ということである。

「この世の中には例え正しいことでも、人類がその正しい行いをいつも実行してきたのか?」という疑問なのである。

これまでの歴史上では、誰が考えても正しいと思われることを人類はやってこなかったではないか。理論と現実は違うのだ。理論上は正しくても人類はその正しい理論通りには考えないし、動かないのである。

飢餓とは死に直結する恐ろしいことだ。一部の有識者(?)が飢餓状態になって半狂乱になった人間をコントロールすることなど不可能だ。そんな状態に陥った人間に「こうすれば、皆が上手く回るのだから、冷静になりなさい」と言ったところで誰が耳を貸すだろう。目の前の空腹を満たす事しか頭になくなるのが動物としての人間の性だ。

食糧問題は経済問題ではなく、心理問題だ。チキンゲームに陥っている世界で野口氏の理論は通用しないと考える。

今は人々の心を落ち着かせ、安心させるような政策が必要なのであって、世界の富を集めて食料を買うことではないと私は考える。

今こそ「安全で安心なエネルギーと食料の自給自足(十勝は自給他足)を目指す」活動が必要ではないのか?

自給できるエネルギーで動く自動車や農耕機具や住宅を創ることで自立する地域づくりを推進するべきであると考える。