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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-07-15-Tuesday オールマイティ?

昨日の地元新聞に私の文章が掲載された。

「論壇」というコーナーで、1000字内で書きたい事を書いても良いということで引き受けたのである。

今回が最初ということで、「国際環境大学構想」「十勝環境ラボラトリー」「北の屋台」のいきさつに触れ、十勝は先進性のあるまちづくりを目指すべきだと書いたつもりだ。

しかし、中にはそう受け取らない人もいる。

「あなたが北の屋台を辞めさせられた(私は自分では卒業と言っているが)のは、協調性が無いからだ。協調性の無い人間がまちづくりについて偉そうな事を言ってはいけない!」とおっしゃるのである。

確かに言われる通り、私には協調性が無いということは自分でも自覚しているつもりだが、協調性が無ければまちづくりは本当に出来ないのだろうか?

と言うのも「北の屋台」は私の協調性の無さが生み出したものだと思っているからだ。

私に協調性が有れば、北の屋台は初期の時点で終わっていたであろう。何せ、仲間達でさえ皆、途中で諦めたのだから・・・。

皆が、「もう無理だから止めようよ」と言い始めた時に、協調性が無いから一人頑張ったのである。私に協調性というものが有ったら皆の意見に、それこそ協調して「北の屋台」はこの世に存在していないかもしれないではないか。

よく、創業時に必要な人材と安定期に必要な人材は異なると言うが、それに近いのかもしれないと思うようになっている。

また、ある人は「あなたはトランプのジョーカーの様な存在だ」と言うのである。どういう意味でジョーカーと言われたのかは聞かなかったので判らないが、この人は恐らくジョーカーの意味を勘違いされていると思う。

私の好きなマジックに使う「トランプ」(マジックではプレイングカードと言う)は52枚の個性を持たせたカードを使って遊ぶものだ。トランプが何千年も世界中で愛され続けているのはカード一枚一枚に個性があって、強みと弱みや意味(性格)があるからだ。このトランプのセットには52枚のカード以外に一枚だけジョーカーというオールマイティのカードが入っている。このジョーカーというカードは、あるゲームの時には最強のカードであり、またババ抜きなどの時には嫌われ者にもなる。つまり、オールマイティというのは現実の世界では通常ありえないから、恐れられたり、嫌われたり、敬われたりするのである。

まちづくりの世界にもその他の世界にもオールマイティな存在など居るはずがない。皆、52枚のカードの様に、強い分野があったり、弱い分野があったりして、相互に補完し合っているのである。それぞれ性格が違うからまちづくりやゲームが成立するのである。

異なる個性が集まるからこそ力を発揮できるのである。どうも、日本人は異質なものを嫌う傾向にあるようだ。

最近、まちづくりのリーダーには広い度量が必要だなと思うようになってきた。

アッ、でも、ひょっとして「バットマン」の宿敵のジョーカーのことだったりして・・・