函館の五稜郭を舞台にした野外劇を見てきた。函館白百合学園の演劇部に所属している娘が主要なコロポックル役で出演するし、3年生なので最初で最後だからぜひ見に来て欲しいと言うのだ。
子供の教育にははなはだ不熱心な親であると自覚しているから、点数稼ぎのつもりで出かけた。
中学生の時分には、恥ずかしがり屋で消極的だった娘が、親元を離れて寮生活をするうちに、たくましく積極的な子に成長し、この野外劇には自ら進んでオーディションに応募したと言う。親元から離した方が子供の教育には効果的なんだなぁ〜、良い学校に入れてもらったなぁ〜と痛感した。
野外劇は函館の市民500人ほどがボランティアで創作しているというので、見る前には学芸会程度のものを想像していたが、なかなかどうして素晴らしい内容でおおいに感心させられた。
そして娘は「スポットライトの虜」になってしまったようで演劇の道に進みたいと言いだした。
私も親に反対されてプロマジシャンを諦めたくちであるから、やはり血は争えない。「悔いを残さないよう全力で頑張れ」とアドバイスした。昔のマジシャン仲間から「今の職業に就いて正解だったね!」とからかわれているように、結局、人生の幸不幸は自分の価値観だし、棺桶に入るまでは分からないものだから・・・。