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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-08-16-Saturday 大道芸フェス(1)

お盆のまつりが終わったらもう秋の気配だ。

今年の「平原まつり(14〜16日)」は大道芸に関してはまずまずの天候に恵まれた。初日の14日は一日中曇りで気温が低くて助かったし、翌15日の二日目は昼間が曇りで夕方5時過ぎから雨が降り始めたので、大道芸はギリギリ雨に当たらなかった。夜の部も屋根の架かった広小路での演技であったので大道芸にとってはありがたい天気であったが、盆踊りはどしゃ降りの中を踊っていたので可哀想であった。三日目の16日は快晴で地元民の私たちには暑いくらいであったが、東京の蒸し暑い中で演技している芸人たちにとっては天国のような場所だと思う。

今年の出演者は7組9名で、クラウン芸・パントマイム芸・バランス芸・コメディー芸・絵描き芸・ジャグリング芸など等バラエティに富んだ人選をした。諸物価高騰の折からか「安・近・短(安い、近場、短期間でアンキンタン)」の傾向が強いようで、例年よりもお客さんの数が多いように思われた。

芸人達も今年はお客さんのマナーが格段に良くなったと言っていた。観客が集まり易い、乗りが良い、投げ銭(見物料)の入りが良いと三拍子揃っていたというのである。さすがに7年も続けるとマナー等が浸透してきたのかもしれない。

帯広の大道芸フェスティバルはまさに手作りのイベントである。7年前の2002年に、旧知のマジシャンから帯広で大道芸を披露する場所を確保できないかとの相談が入ったので、すぐに警察などの関係機関を走り回ったが色よい返事はもらえなかった。大道芸は屋台同様に法律の高い壁があって、自由に道路や公園などでパフォーマンスを披露することは禁止されているのである。自由に使えるのは民有地であるが、北の屋台の広場では空間が狭過ぎるし、坂本ビルの駐車場では観客が集まりにくい。

車道を封鎖して歩行者天国にする「平原まつり」期間なら町内会のOKさえ取れれば、関係機関の許可は無関係になるから、町内会に交渉して坂本ビル前の空間を使って演技してもらうことにしたのである。前日の13日に旧知のマジシャンとともに来帯したのは、イギリス人のクリスと日本人のけーぼー、女性マネジャーの3人組であった。かつてプロマジシャンを目指したこともある私は、彼等5人と北の屋台で夜を徹して芸能談義で盛り上がりすっかり意気投合してしまったのである。

彼等の芸は、まさしく本物であった。日頃からテレビで芸NO人たちのくだらないお遊びばかりを見せられていた十勝の人達にはとても新鮮に映ったことであろう。拍手喝采を浴びてこの年、他の出し物を圧倒する集客を誇ったのである。当初は一度きりの場所の提供と考えていたので、ホスピタリティを発揮して歓待し、連日、演技終了後に北の屋台で十勝の名物を腹一杯にご馳走したのである。十勝は気候は涼しいし、食べ物は美味しいし、観客の反応も良いということで、すっかり気分が乗ってきた彼等は来年は仲間達を引き連れてやって来たいと言ってくれたのである。

翌2003年には事前に北の屋台で予算を組んで芸人達を招聘するようになったのである。