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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-09-23-Tuesday あきんど隊

青森市の加藤博さんが隊長を務めるあきんど隊

の早朝会議に出席してきた。あきんど隊は民間のまちづくりの組織である。

19日(金)の午前8:00〜10:30までの3時間半におよんだ月に一回開催される会議であった。

7:30頃からホテルの会議室に集まってまず朝食を済ませてから会議が始まるのである。似たような会議を、私たちのグループでもやっていたことがあったが、3時間半というのはかなりの長時間な会議である。いろいろな報告や議題があったが、情報の共有というのはまちづくりにおいては重要な課題である。忙しい人達が月に一度早朝に集まって会議をするというのはとても合理的なやり方なのである。

この会議でも議題に上がっていたが、「まちづくり」のグループにとっての共通の悩みは何といっても「専用の事務所と専従の事務局員」の確保である。NPO的な活動の中から場所代と人件費をひねり出すのは容易なことではない。ほとんどのNPOは、メンバーの誰かの犠牲によって事務局員を兼務している場合が多い。専用の事務所は当然ながら持てずにこれまたメンバーの誰かの会社に置かれている場合が多い。そうなると、会議の場所の確保も面倒であるし、会議の日程の連絡をするだけでも大変な作業になってしまうのである。良い事業を継続的にやっていく為には、事務所と事務局員は不可欠なのである。

私たちの組織である「十勝場所と環境ラボラトリー」はその点は恵まれていた。最初から事務所は私のビル内に置けたし、事務局員も専任を一人と、わが社から1名の事務局員を派遣していた。私も午前中に自分の会社の仕事を済ませて午後からはラボラトリーの事務所に入っていたから3人で切り盛りすることが出来たからだ。

後に「北の屋台」の事務所も併設して4人体制で運営できたことが大きかったと思う。私は、北の屋台が利益を出せるようになる開業から6年半後に、その利益を使って事務所を拡張し、もう一人事務局員を雇って、その人に他のまちづくり団体の事務局員をやってもらうことで、事務所に常にいろいろな人達が顔を出すシステムを作り、各種団体の合従連衡や、その中から人材を発掘して後継者を育てることを計画していたのだが、北の屋台を卒業した今はそれをやる資金が無い。

まちづくりによって得た利益は、まちづくりに還元しようという考えが否決されてしまったからだ。まちづくり活動が盛んな青森市でさえ、事務所と事務局員で苦労しているのだから、帯広でも北の屋台から出る利益を私の提案通りに使わせてくれたら、もっと面白い展開や社会実験が出来たことと思う。後継者の作れないまちづくり組織の寿命は概ね10年と言われている。今考えても残念なことである。