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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-09-26-Friday 便利は不便なのだ!

便利さは時には不便に変わるものである。

息子と11月初旬の連休に東京に行くことになった。マイレージが貯まっているので、これを使おうとコンピュータでJALのマイレージバンクを検索したら、上京する日の便はマイレージで購入できるチケットの残りが一人分という表示が出て、帰りの便も同様であった。三連休だから混んでいるのだろう。他の人に押さえられては大変とすぐに私の名前で往復で申し込み、一人分は取得することができた。息子の分は、いつも使っている旅行代理店に電話して、先得割引チケットで同じ便のチケットを購入することが出来た。

ホッとした途端に「シマッタ!マイレージで買う方の名前を息子にし、先得割引チケットの方の名前を私にすれば、更に私のマイレージが貯まるのに」ということに気が付いたのである。珍しく抜かった事をしてしまったものだ。

気が付いた時には旅行会社はすでに閉店しており留守番電話にしか繋がらない。仕方なくFAXを入れて明朝電話をすることにした。明日になっても昨日の今日だから簡単に両方の名前の入れ替え位できるだろうと思ったのである。

午前中に旅行代理店の女性社員から電話が入ったので、状況を説明した。更に「ただ単に先得チケットの分のマイレージが加算されないのがもったいないなぁということだけだから手数料が掛かるくらいなら変更しなくても良い。」とも伝えた。すると数分後に同社の男性社員から電話が入り「先得チケットの名前の変更はできます。」と言うので、「つい先ほど御社の女性から電話をもらったけど、社内的にダブっていないかい?」と聞いたら「いいえ、ダブっていません」と断言するので状況の説明はせずに「じゃぁ名前を入れ替えして下さい」とお願いした。

午後4時半過ぎになって再び旅行会社の男性社員から電話が入り「先得チケットの名前は息子さんから和昭さんに変更が出来ました。マイレージで取得した分はコンピュータでご自身で変更して下さい。」と言うので「同時に入れ替えしなくても大丈夫なのかなぁ?」と疑問に感じたのだが、そのまま自宅に戻ってからコンピュータで名前の変更を試みたのである。

だが上手く出来ないのだ。仕方なくJALの係員に電話したら「名前の変更は一旦キャンセルして再度申し込んで下さい。その場合キャンセル料として3000ポイントが減点されます。」と言うではないか。しかも「全国のコンピュータとつながっているから、席数が満席なので他の方が取得してしまう可能性もあります。」と言うのである。「どうしても、この日には上京したいのでこの便が取れなくなってしまっては困る。」と言い。更に、ことの経緯を細かく説明して「何とかして欲しい」と頼んだのだが、「コンピュータによる受付だからどうすることもできない」と言うのである。そうなると同じ便に坂本和昭という乗客が二人いることになってしまう。「親子だから、それでも良いか?」と訪ねると「それは出来ません。不正搭乗になってしまいます。どちらかのチケットの名前を息子さんに変更して下さい。」と言うのである。まったくもってコンピュータというのは融通が利かないものだ。昔の手作業なら簡単に横線を引いて訂正すれば済む事なのにである。

旅行会社も昨日と同じですでに閉店しているから、大至急、私の携帯電話にTELして欲しいとFAXを入れたら、すぐに電話が入った。

事の状況を説明したら、その男性社員は「既に先得チケットも発券してしまったので名前の変更にはキャンセル料がかかる。私は先得チケットの名前の変更が出来ないか?とFAXに書かれていたので変更しただけで、その事情は聞いていない。」と言うので、いささか頭に来たから「だから、最初に女性社員と社内的にダブっていないかい?と聞いただろう。手数料が掛かるくらいなら必要ないと言っておいたのに」と言ったのだが、あくまでも「私は聞いていない」というのである。「何とか対処してくれ」と怒気を含んだ声で言って電話を切った。

今朝方、くだんの男性社員から「無料で先得チケットの名前を息子さんに戻しました。社内の連絡が不十分でした。申し訳ありません。」との電話が入った。

ただ余計な作業をして、手数料が発生しそうになって、結局は最初の状態になっただけなのである。精神的にもくたびれただけだ。

思い込みというのは恐ろしいものだし、便利だと思っているコンピュータ社会というものも、時にはとてつもなく不便な代物になってしまうのだという貴重な(?)教訓であった。