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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-09-30-Tuesday 所信表明演説

昨日、麻生首相の所信表明演説があった。

全部を聞いたわけではないが、従前の首相のものとは違って、民主党に質問する形が多かった異例の所信表明演説であった。

異例ではあるらしいが、面白かった。来るべき選挙対策として、国民に野党の非協力さを印象付ける作戦だろう。何でも反対の野党に対する強烈な先制パンチである。

ただ内容で気になったのは、補正予算の件である。補正予算とは本来、地震や災害などの不測の事態に対応する為のものであろう。小泉以前の首相の下では選挙対策用のバラマキに使われていたように聞いている。それを小泉首相が変えてから本来の補正予算の形になったという。小泉首相の少ない功績の一つだと評価している。それをまたまたバラマクというのだろうか?

もはや、公共工事でバラマイて土建屋を一時的に救済しても経済は元には戻らない。いい加減に日本の経済体質を変える政策をやってほしいものだ。

米国のサブプライム問題から発生した金融危機は、アメリカの経済が、アメリカ国内でバンバンお金を使って経常赤字を増やしていることにある。アメリカは世界中から金を集めなければやっていけない体質になっているからサブプライムローンのような極めてリスクの高い金融商品を次から次へと発明(?)しなければならないのだ。

アメリカの貿易相手国には黒字が発生するから、増えたお金をどこかに投資しなければならない。そこで景気の良い(見せかけ)アメリカに投資をしているというお金が回る構図なのだが、今度のサブプライム問題でアメリカ経済には投資ができなくなれば、また石油や穀物などの相場にこのお金が回ることになるだろう。

そうなると世界中の資源価格はさらに上昇することになるから、日本の企業もコストがアップしてしまう。輸入資源のコストアップを吸収するには円高にするしかないのだろうが、トヨタなど海外での販売に力を入れている輸出主体の企業は、円高になったら企業収益が下がってしまうから、円安の政策を取らせるように自民党に働きかけるに違いないと思う。

日本国民は結局は大企業優先の政策で貧困を免れまい。

これから未曾有の世界大恐慌がやってくるかもしれないというのに、政治家はのんきに政争を繰り返しているし、出して来る政策はバラマキだけだ。

もういいかげんにしろと言いたい。