しかし、大根の葉の漬物という商品はこの世に存在しない。だから、食べたければ自分で漬けるしかないのだ。
毎年、この時期に知り合いの農家に頼んで大根の葉を分けてもらい、自分で漬けるのであるが、大根の白い根菜部分は不要なのだ。だが、大根の葉だけを分けてくれというのも農家側にしてみれば難しい注文らしい。大根の葉だけではお金をもらえないというのである。仕方なく商品にならない不恰好な大根ごと持ってきてもらうのであるが、根菜部分は切り取って会社の清掃をしてくれるおばちゃん達にあげるのだ。
おばちゃん達からは逆ではないのか?葉っぱを捨てるなら判るが・・・と言われるが逆ではない。私に必要なのは葉っぱ部分なのである。
似たような漬物に「野沢菜」があるが、比較にならないほど大根葉の方が美味いのだ。大根はすこし辛味があって大人の味がするのである。
大根葉をみじん切りにして味の素と醤油を掛けると絶品なのである。ご飯を何杯でもおかわりできるほどなのだ。納豆に混ぜてもおいしいし、炒めても美味しいのである。
何故、他の人達は大根の葉っぱを捨てるのか私には理解不能なのである。
皆、大根の葉は捨てるものだと思い込んでいるのだろう。食べたことがないから、その美味しさを実感できないだけなのだ。
その内に「大根葉の漬物」という商品をプロデュースしてみようかと真剣に思っているのである。