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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-11-12-Wednesday 講演会

香田誉士史氏の講演会を聞きに行った。

私と妻の母校である北海道帯広柏葉高校のPTAが主催する文化講演会で、元駒大苫小牧高校野球部監督で夏の甲子園2連覇を達成した香田氏を呼んでの講演会が10日夜に市民文化ホールの大ホールで催された。

今年から同校同窓会の文化部長を拝命している関係で連絡をもらった。香田氏は私の母校である駒澤大学の後輩でもあるし、私自身が各地で講演をしている身なので、他人の講演には、講師がどんな話し方をするのかという別の興味も手伝って参加を希望したのだ。

ところどころユーモアを交えての話はおよそ2時間という長時間であったがまったく飽きる事がなかった。決して話が上手いというわけではないが、やはり、自分が経験してきたことを話す人の講演は、説得力があるなぁと感じた。

甲子園2連覇(3年連続決勝戦進出)というのは清原や桑田のPL学園や松坂大輔の横浜高校も出来なかった大偉業である。

その大偉業と生徒の喫煙や飲酒という不祥事が交互に来て、マスコミに持ち上げられたり、落とされたりという乱高下を何度も体験した話は非常に興味深かかった。有名人として注目されることのプレッシャーというのは大変なものなのだろうなぁ。

香田氏がまだ講演慣れしていないところがまた好感を持てた。「ブゥワー」とか「ギャー」とか「ドカー」とかやたらと擬音が多いのは、同じ駒大の野球部の先輩である元巨人軍の中畑清氏に似ているなぁと聴きながら感じた。駒大の野球部出身者はボキャブラリーが少ないのだろうか。

香田氏は悔しさをバネにして頂点を極めたと言っていた。トコトンやり抜いた人間が持てるプライドと絶対的な自信が原動力ともなっている。

頂点を極めるには運というのも大切な要素であると思うが、運を引き寄せるには積極的な思考というものが必要だということも判った。

香田氏が言っているのは、決して根拠の無い楽観論を持てということではない。誰にも負けない練習量と野球理論を突き詰めてきたという自信が行き着く先が楽天的な考え方になるということなのだろうと思う。

何もやらずに、何も考えずに無闇矢鱈に行動することとは違うのだと言いたいのだろうと感じたのだ。

講演は聴く人の感性によって趣旨の捕らえ方が異なってくる。講演者としてもとても勉強になった講演会であった。