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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-12-24-Wednesday 便乗!?

クリスマス・イブだというのに・・・

クリスマスにつきもののケーキならぬ、世の中は不景気のオンパレードである。

あちらこちらの企業でクビ切りだ、リストラだと喧(かまびす)しい。しかし、そんなに業績って急に悪化するものなのだろうか?

なんだか世の中の不景気風に乗って、ここらでクビ切りしても、どうせ多くの企業がやっているから、さほど目立たないだろうと便乗してクビ切りしているのではないのだろうか?

年末年始を迎えてクビ切りされた人たちの心情は、たまったものではないだろう。夢も希望も無くなってしまうではないか。

ここ十数年、日本はアメリカ(もしくはアメリカかぶれをした連中)にさんざんカキマワサレテきたように思う。

日本の良き風習であった終身雇用制や年功序列を、能力主義だとか能率主義だ、市場原理だとかを導入したあたりから雲行きが怪しくなってきたように感じる。年がら年中、競争競争で気持ちが安らぐ時がない。若い時分に一時、能力で稼いだとしても、そんなものはまぐれもしくはタマタマであって、永遠に稼ぎ続けられる訳などありえない。「能力主義は能力の高い人間にとっては良い制度なのだ」と言っていた連中でいまだに稼ぎ続けている人間が一体何人いるというのか?

結局は企業側の論理で、働ける時に散々働かせてダメになったらすぐポイするだけの企業にとって都合の良い制度にしか過ぎないのに、マスコミも多くの日本人も皆、有難がってすすんで導入したではないか。日本人の見識の無さはあまりにひどい。

まったく競争が無いという世界も困りものだが、競争だけの世界はギスギスして暮らしにくい、ある程度の余裕というか無駄というものが潤滑油になるのである。

ここらで、劇的に世の中を変えなければ対応出来ないほど歪が大きくなり過ぎたのかもしれない。いよいよ20世紀的なものの終焉なのか。