なると後世言われるであろうと記した。つまりそれは2009年が折り返しの年にあたるということでもある。
今朝の読売新聞の1面トップ記事に「新日鉄過去最大の減産」というのが載っていた。最近のニュースはトヨタしかり、新日鉄しかり、製造業が大幅な減産になっていることを伝えている。
20世紀的な価値観はあらゆるモノを過剰に造り過ぎてきた。今日の減産のニュースはその転換点(ターニングポイント)が訪れたということであろう。
環境問題ではよく「持続可能な成長」という言葉が使われるが、未来永劫に成長し続けることは不可能な話だと思う。2008年で20世紀的な経済モデル(物質的に豊かな未来の創造)は破綻し、これから21世紀的な経済モデル(精神的に豊かな未来の創造)が始まるということだろうと思う。
この21世紀的経済モデルの核は「環境」にならざるを得ない。
20世紀の失敗に学べば、投機的なバブルを起こし易い、実体経済を伴わない金融の暴走などといった事態を引き起こさないようにある程度の規制を設ける(当然だが行き過ぎた規制はよろしくない)ことになるだろう。
20世紀的経済モデルの信奉者は、世界は良くも悪くも「グローバル社会」になったのだから、日本の企業は新興国に進出すれば良いのだと言うだろうが、それは20世紀的価値観の延長線上の考えでしかない。
世界の富を集めよう、貯めようなどという考え方自体が間違っている。
21世紀的経済モデルは、原点に帰って、「お金は天下の廻りもの」でなければならないと思うのである。それにはお金に対する考え方を改めなければならない。そもそも「お金がお金を生む」という考え方自体が間違いの基なのではないだろうか。
本当に必要なお金さえ持っていれば良いのである。
人間は持ち慣れない大金を手にするとクダラナイことに湯水の如くに使っては最後はT.K氏のように犯罪者にまでなってしまうものだ。人生を狂わせるお金の魔力から一時的にでも解き放たれる精神的余裕が必要なのだと思う。