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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-02-04-Wednesday 旭川のデパート

丸井今井に続いて西武百貨店が

北海道から今年中に撤退するというニュースが流れた。

そうなると旭川のデパートが一遍に無くなってしまうというので、旭川の市役所や商工会議所などが大変だぁと騒いでいる様子が映し出された。

この件と北海道新幹線や高速道路の話は関係がなさそうで実は深いと思う。

以前にもこのブログで書いたが、便利(距離感)になればなるほど大都市が有利になるのは実証済みなのだ。東北では仙台に、九州では福岡に一極集中してしまうのである。さしずめ北海道は札幌一極集中である。

企業だって分散させるよりも集中させた方が効率的にも良いのだ。

札幌と旭川はJRの列車で時間距離的には1時間20分ほどで30分毎に特急が走っている。高速道路を走れば2時間程度で着いてしまう。

これ位の距離と便利さなら、品物が揃わない旭川よりも札幌に行って買い物をしてしまうだろう。北海道第一の都市札幌(人口170万人)と第二の都市旭川(人口36万人)でこんな実状なのである。

帯広に高速道路が繋がったらと思うとゾッとする。

移動を便利にすればするほど、実は実生活では不便になることを住民は理解していないようだ。

一極集中すれば、学校、大病院、デパート、商店、劇場などが大都市にしか存在できなくなるのだ。病気になったら札幌まで行かなければ治療できなくなって困るのは住民のはずなのに、ノー天気にも便利にしろ、便利にしろと叫ぶ。

一旦旭川のようになってしまったらも歯止めは利かない。

帯広が旭川のようにならないためには、藤丸デパートを核とした中心街をなんとかしなければならないのに、砂川市長にも市の職員にもことの重大性を認識している人間はいないようである。どの人もこの人もお役人ばかりで大局観に欠けた人ばかりのようだ。