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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-02-16-Monday ネット古書

10日のブログに書いたネット古書店のことで

その後、実に面白い展開があった。

羊頭狗肉の看板で客を釣る古書店のことを書いたのだが、すぐに詫び状とお金を返金してきた。この辺の対応の迅速さには感心したが・・・

ずっと長い間、探し続けていた本が、ようやく見つかったと思い、そしてようやく手に入れたと思った瞬間に手の間をスルリと抜けて行った様な感じで、探していた時よりも悔しさが増幅されてしまったのだ。

こうなると止まらない困った性格である。意地になってネットであらゆる角度から「松旭斎天勝」を検索して徹底的に調べたのである。

すると、思わぬ収穫があったのである。

「天勝」で検索していたら「彷徨舎が出版している彷書月刊」という本の2009年2月号の特集が『天勝』だということが判ったのである。すぐに彷徨舎に電話して「天勝特集の彷書月刊が欲しい」と注文しようとしたら女性の人が「特集・てんしょうのことですか?」と聞くのである。

若い人には天勝(てんかつ)が(てんしょう)と読めてしまうらしい。でもこの本は発行部数の少ない本で一般書店ではなかなか手に入らない本だったので、思わぬ拾い物をした気分になった。

検索を続けると今度は「異端の球譜・プロ野球元年の天勝野球団(サワズ出版)大平昌秀著1992年刊」という興味深い本が出てきた。これは面白そうだと思って出版元を探し出し、電話したらまだ在庫があるというので送ってもらった。まだ全部読んでいないが、読売巨人軍の前身「大日本東京野球倶楽部(1934年12月26日創立)」が出来る13年も前の1921年に日本プロ野球の第二号球団(第一号は「日本運動協会」1920年創立)として奇術師松旭斎天勝が創った「天勝野球団」があったという内容の本である。天勝が野球団を創ったという話は伝記にも出てくるが2ページ程度であり、サラッとした記述だったので大して気にも留めていなかったのだが、これはなかなか面白い本である。

更に検索を続けている内に、今回の顛末の大元になった本「伝記叢書・松旭斎天勝・伝記初代松旭斎天勝1999年刊(大空社)石川雅章著」という本の出版社の連絡先が判ったので連絡を入れてみたら在庫があるというので送ってもらうことにした。

結局この騒動のお陰で新しく貴重な本を手に入れることが出来たということだ。災い転じて福となすであったわけだ。終わりよければ全て良しで気分はスッカリ上天気である。