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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-02-28-Saturday

映画「禅」を観てきた。

以前にもブログに書いたが、駒澤大学の同窓会十勝支部が創立10周年を記念して後援し、1000円で一般の方々も観られるようにした事業である。一般の人達に宣伝するのに映画を観ていないのでは宣伝の仕様がないから、28日からの一般公開に先駆けて同窓会関係者を集めて試写会を27日夜に催したのである。

この「禅」と言う映画は、駒澤大学の大谷哲夫総長が原作を書いた「永平の風 道元の生涯」を高橋伴明監督が映画にしたものだ。

最近のハラハラドキドキするような映画や面白可笑しい映画とはまた違った「心が洗われる」ようなタイプの映画である。

やはり、歴史に残る仕事をした人間というのは信念が強い。度重なる延暦寺の僧兵による妨害にも屈せず永平寺を開く、その後に時の権力者からもっと大きな寺を鎌倉に建ててやろうという誘いも断る。

分をわきまえた(道元ならもっと分も大きいと思うが)高望みをしない、権力にはオモネない、思慮深い言動には感動をおぼえた。やはりリーダーというのはブレない信念が必要だと思った。

原作には登場しない女性を内田有紀が好演しているが、さすがに男の坊主ばかりが登場するのでは映画にならなかったのだろう。

鎌倉時代に新宗教がたくさん興ったが、始祖が高潔な人物だから長く続いたのだろうと思う。それに比べて最近の宗教家は・・・。

とにかく良い映画なので多くの方に是非観ていただきたい。