昨日に引き続き今朝の朝刊も嫌〜な感じのニュースばかりである!
一つ目は医師による調書漏洩事件で医師が有罪のニュースであり、二つ目は新潮社による朝日新聞社襲撃犯手記の虚報事件のニュースである。
報道関係者が絶対に守らなければならない原則に、「取材源の秘匿」と「裏付け取材の徹底」がある。
どちらもこれがないがしろにされた事件だ。
私は、今回の漏洩事件では、医師としての守秘義務を犯したこの医師の罪よりも、取材源を明かした方の女性ジャーナリストの態度の方に問題があると感じる。
プライバシーと名誉毀損との関係は判断が非常に難しいデリケートな問題だからここでは判断しないが、この女性ジャーナリストが犯した行為は、情報提供者との信頼関係を反故にする出版の仕方一つを取っても許しがたい行為であり、ましてや取材源を明かした行為はジャーナリストとしての適性に大いに問題有りである。裁かれるべきはこの女性の方であると思う。何だか釈然としない嫌〜な感じである。
また、新潮社の対応も出版社としてあるまじき行為だ。騙されたというのはジャーナリストとして、自分は未熟でしたと言っているようなものだ。キチンとした裏付け取材も無しに、一方的に掲載するとは軽率の謗りは免れまい。ジャーナリストとしての矜持がまったく感じられない嫌〜な事件である。
三つ目は漢字能力検定協会の理事長親子の会見記事だ。彼等はきっと悪い事をしたとは全然感じていないのだろうと思う。公的な事業を運営するトップには人間としての尊厳を持って行動してもらいたいものだ。私は独裁者が全て悪いとは思わない。事業を立ち上げて軌道に乗せるには独裁的な手法が有効な事だってままあるからだ。しかし、安定した後まで独裁を続けている企業に上手くいっている試しはない。どうしても自分に甘く他人に厳しくなっていくのが人間の性なのだろう。自らを戒められる第三者的な視点を持つリーダーがいる企業が強い企業なのである。リーダーに勝手気儘に振舞われ、周りがイエスマンだけだったらその企業はやがて衰退する。この親子がそれを認識していないから、これまた嫌〜な感じがする事件なのだ。
四つ目は森田健作千葉県知事を市民団体が訴えた事件だ。選挙に勝つ為に自民党色を消して「完全無党派」候補として戦ったのは虚偽であるということだ。これも勝てば官軍で市民団体の訴えは無駄に終わるであろう。結局、選んだのは千葉県民なのだし、今更そんなことを言ったって、そんなことは最初から判り切っていたことだろうに・・・。
負け犬の遠吠えか、いちゃもんにしかみられないだろうなぁ〜。タレントや政治家の厚顔無恥な勝てば官軍的なやり方が大手を振ってまかり通っているように感じる。嫌〜な世の中になったものだ。その内、北海道でもタレントが知事に立候補な〜んてね・・・。