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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-05-10-Sunday 東京3

マジックの同窓会は14時からだ。

場所も近くて新宿である。(というよりも会場のすぐ近くにホテルを取ったのである。)

昨日の夜に2時過ぎまで起きていても、歳を取ると目覚めが早い。6時には目が覚めてしまったので、お風呂にゆっくり入って身体からアルコール分を排出し、今日の会合に備えることにした。なにせ、我がクラブの連中は皆、大酒飲みなのだ!

10時までホテルの部屋でベッドに横になっていたが、せっかく東京に出て来たのにホテルでくすぶっているのはもったいない。

新宿のデパートでも見て回るかと思い立ってホテルを出た。ホテルの前に「吉野家」の店があった。帯広にも吉野家はあるのだが帯広では入る気になれない。しかし、何故だか東京に来ると無性に懐かしくなって牛丼が食べたくなるのである。14時からの会合だから12時に昼食を取ったら何も食べられなくなってしまうと思い、10時のブランチとして牛丼を食べることにした。店員さんは中国人の女性ばかりだった。何故なんだろう?中国人のバイトは、労働基準法が適用されなくて安く働かせられるのだろうか?

食べ終わって、最初に学生時代にマジックショップがあった京王デパートに行ってみたが、マジックショップは無かった。

次に、高島屋の横の東急ハンズに行ったら、マジックの実演販売をやっていた。柳田昌宏さんが主宰するウィザードインというところの松本つかさ君という若いマジシャンである。

何点か彼が考案したというカードマジックを見せてもらい、感動したので、その作品を収録しているレクチャーDVDを購入することにした。

若いということは素晴らしい!

14時に会場に着いたら懐かしい顔が一杯であった。ハゲた人、肥った人、しかし皆、なんとなく学生時代の面影が残っている。15名が参加して盛り上がった。5時までその会場にいて、二次会にも全員が参加した。7時に解散したが、3次会にまこママの店「魔法の小箱」(世田谷区船橋1−1−16 鈴木ビル2階 03−5450−4810)に行きたいと先輩が言う。昨日会ったばかりだが5人で向かった。いくつになっても先輩は先輩だ!歳を追い越すことは出来ない!

10時頃まで飲んで、昔話に花が咲いた。ジミー師の命日は1996年5月11日なのである。享年51歳だったから私の現在の年齢だ。そう考えるとずいぶん若くして亡くなってしまったものだ。店を出る直前に珍しい人から店に電話が入った。元マジシャンの八田加寿雄さんからだ。テンヨー三羽烏(引田天功・島田晴夫)の一人で、フランスに渡って活躍された方だ。確か私が大学2年生くらいの時に日本に帰国されて三軒茶屋の近くに喫茶店を出された。私はジミー師に連れられて何度か行ったことがあるがそれ以来である。ママもしばらく音信不通だった様だ。今はタクシーの運転手をしているとのこと。急にママが懐かしくなって電話したというのだ。きっとジミー師の命日が近いから何となく皆集まって来るんだね〜と言って解散した。帰りの電車の中でふと思った。

我々の若い時にはビデオやDVDは無かったから本で覚えるか直接師匠に着いて教えてもらうしかなかったのだ。本だけでマジックを覚えるのは至難の技なのである。だから師匠に着くのだ。

それが今は良いレクチャーの映像がフンダンにあるから師匠に着かない若手が多いのだという。しかも技術的には皆かなりのものだ。羨ましいと思う反面、師匠に着くからこそ色々な人間関係も生まれて、それが今日まで繋がっているのだから、どちらが良いのかは本人次第である。

マジックの濃厚な一日であった。