石川遼が予選落ちした。それにしてもイギリスのリンクスといわれるコースは難しそうだ。風景を見ると高い木が一本も植えられてはいない。ラフは膝まである葦みたいな草で、ここに打ち込んだらボールを探し出すことも困難である。たとえ見つけられても打ち出すことも難しいだろう。海沿いのコースだから風が強いし、気温も低そうだ。
昨日も夜中の1時過ぎまでテレビ観戦したが、石川遼と一緒に回っているタイガー・ウッズの調子が悪いので、引っ張られなければ良いがと案じながら観ていたが・・・。
バックナインに入った直後の10番のプレーを観て、こりゃぁ〜もうダメだなと感じたので寝ることにしたのだ。
前半のOUT9ホールは1オーバーとまずまずのラウンドであったが、石川にとって不幸だったのは、天気の悪さとタイガーの不機嫌さであったことだろう。
2日目の早い時間帯にスタートした人は風と寒さに悩まされ、中間の時間帯にスタートした人は概ね良好な天候状態、現地時間14:20の遅い時間にスタートした石川やタイガーたちには、雨が降ったり風が強まったり、気温が下がったりと天候を味方には出来なかった。元々ゴルフというのは不公平なスポーツなのであるから仕方がないのであるが・・・。
もう一つ石川遼にとって不幸だったのは同組で回ったタイガーの不調である。
一緒に回っている人が不調で不機嫌になってくると、他のプレーヤーは非常にやりにくくなってしまうのだ。
タイガーの不機嫌さの第一の原因は自分自身のプレーに対する苛立ちであろうが、恐らく、遼くんに付いて回っている日本からのギャラリーやマスコミのマナーの悪さが少なからず影響を与えているようにも感じられた。
遼くんに付いて回っている元テニスプレーヤーの松岡修造や、ゴルファーの青木功や羽川豊のコメントがどの程度プレーヤーから離れた場所でしゃべっているのかは画面からは判らないが、ず〜っと遼くんに付いて回るというのは如何なものだろうか?
遼くんもやりにくいだろうし、同伴競技者もやりにくいだろう。いくら小声でコメントしてもヒソヒソ声というのは意外と気になるものだし、世界的な人気者のタイガー・ウッズに対してだって、18ホール全部に3人もピッタリくっ付いて解説して回るなんてことはないだろうと思うのだが・・・。
前半はまぁまぁのプレーだった遼くんだったが、つまずきは10番のティショットでタイガーが右の深いラフに入れてロストボールにしたことだ。タイガーのマーカー役である遼くんが球の確認などでタイガーのボールを気にしなければならなかったからだ。
遼くんのティショットのボールも右のファーストカットのセミラフにあったが、タイガーのボール探しに掛かった5分間以上の中断時間によってすっかりリズムが狂ってしまったようだ。
遼くんの2打目は、絶対に入れてはいけないドーナツ型のバンカーの真ん中にある膝よりも深いラフの中に入れてしまった。ここからは打てないから、アンプレアブルを宣言して1打罰で後方にドロップして4打目でグリーンオン、ボギーパットが入らずにダブルボギーを叩いてしまった。タイガーもこのホールは同じくダブルボギーであった。
この時点で、時計は1時を過ぎたので、このまま崩れて行くのを観るのは嫌だなぁ〜と思って寝ることにしたのだ。
案の定、あの後、遼くんはズルズルとボギーを連発してこの日は8オーバー、通算6オーバーで予選落ちしたとのことであった。
日本人は期待を掛け過ぎて、逆につぶしてしまっているのではないのか?もっと楽にプレーさせてあげれば良いのに・・・。
ノーマークの久保谷選手が初日に5アンダーで首位に立ち、2日目も堅実なプレーで通算3アンダーで好位置にいる。
今度はマスコミが久保谷選手に変なプレッシャーを掛けなければよいのだが・・・。