59歳のトム・ワトソンが実に惜しい優勝を逃した。
4日間ともトップの位置をキープしながらの淡々としたプレーは本当に素晴らしいの一言だ。結局優勝は予想していなかったアメリカのスチュアート・シンクがワトソンと同じ2アンダーで上がり、プレーオフでワトソンに勝った。
今年のコース、ターンベリーはテレビで見ていても難しいコースである。風は強いし、ラフは膝の高さまである。何よりグリーンが難しそうだった。何せ、世界の超一流の選手達がピンにピタリと寄せられないのだから、相当固くて、速くて、アンジュレーションが強くて、芝目がキツイのだろう。パットにも皆が苦労していた。
しかし、ワトソンは実に惜しかった。最終日も後半の16・17番ホールはここしか落としどころがないという所にボールを運ぶベテランの技を見せて最終18番ホールまで1打差でリードしていたのに、最後の最後で2メートルのパーパットを打ち切れなくてボギーを叩いてしまっただけに悔やまれる。
さすがに、59歳でこの4日間トップ争いを続けてきたからか、プレーオフの体力は残っていなかった様だ。残念だ。
去年のグレッグ・ノーマンといい今年のワトソンといい、ベテランが頑張っている。ゴルフは歳を取ってもプレーできるスポーツであるから、私にも張り合いが出てくる。
妻が今年の全英オープンを見て「世界のトッププレーヤーだって思った通りの場所に打てないのだから、私が思った通りに打てなくても当たり前よね。私もゴルフまたやってみようかな?」と言い出した。
2年前にゴルフをやると言い出したので、ゴルフクラブを買ってやったのだが、何回か練習場に一緒に行ったら、「思った通りに打てないから止〜めた!」と言って物置にクラブをしまってしまったのだが・・・。
早速、今日の昼に練習場に連れて行けというのでまたクラブを引っ張り出したのだ。
ゴルフまで妻と一緒になったら息抜きをする暇がなくなるではないか。おもわぬところで、全英オープンの変な影響が出たものである。