温暖化ってのは嘘なんじゃないかと思うほどの寒さである。
12月中旬にマイナス20℃というのは、これまでにも経験したことがない寒さだ。1月下旬から2月中旬の極寒のシーズンにはこの程度の温度は当たり前だが、12月でこの気温は、まだ冬に対する覚悟が十分に出来ていないので、余計に寒く感じてしまう。
子供の頃にはマイナス30℃以下の気温も体験していて、それこそ、寒いというよりも痛いという気温だったが、人間がなまくらになったのか、以前よりも寒さがこたえるようになった。昔の隙間だらけの家で窓が凍りついて開かなくなるような家から、二重窓、高断熱、高気密住宅になって格段に温かくなった。かけ布団の襟足が朝になったら白く凍っていたことなんて、今なら笑い話にしかならない。
こんな強烈な寒い日が続く今週であるが、17日は会議が連続した。
まずは、12:00から十勝毎日新聞社でOCTV(地元のケーブルテレビ局)の番組審査会議が開かれた。昼食付きの会議である。勝毎の系列ホテルである北海道ホテルから重箱に入ったお弁当が出されたが、とても美味しくて残さずに全て食べ終えた。
夜は、私は19:00から北海道ホテルで青年会議所OB会役員会議、妻は18:30からガーデンズホテルで商店街婦人部の忘年会である。
北海道ホテルは駅の南側、ガーデンズホテルは駅の北側で、自宅はその真ん中にあるからそれぞれ反対方向に(歩いて5分の距離)向かうのである。
妻が「貴方の会議は30分後だから、寒いから送って!」と言う。足元は凍ってツルツルで危ないが、タクシーを呼んだらこの距離なら一区間だから嫌な顔をされるだけだし、時間も30分はあることだし、一旦妻を送ってから自宅に戻り、車庫に車を仕舞ってから私は歩いてホテルに向かうことにした。なんて優しい夫なのだろう。
妻をホテルまで送る車中で妻が「今日は寒いから、あんまりお酒を飲まないで早く帰って来て温泉に行くから、貴方も早く帰っておいで!」と言うのである。久し振りに外でお酒を飲もうと思っていたのに・・・。
寒くて足元が滑る中を歩いて北海道ホテルまで行った。所要時間は5分程度の距離なのである。それでも猛烈に寒くて、鼻が千切れそうに痛い。
ホテルでは会議の前に食事をするのだが、出てきたお弁当の箱が昼間に食べたお弁当と同じ重箱なのである。何だか嫌〜な予感がした。何と中身は昼間のお弁当とまったく同じだったのである。トホホ、いくら美味しくても昼食と夕食が同じメニューとはね。
会議はスムーズに20:30には終了した。さぁ、これから皆で夜の街に繰り出して飲むのかと思ったら、会長が痔が悪くて飲めないと言う。結局、飲みには行かずに、またトボトボと歩いて自宅に戻った。
妻の忘年会もせいぜい2時間というところだろうから、21:00には帰って来るだろうと温泉に行く準備をして待っていたが、帰って来ない。妻は23:00過ぎに上機嫌で帰宅したのであった。
「早く帰って来い!」と言ったのは誰だったっけ?
私は一人寂しくBS放送の刑事コロンボを見ていたのだ。
気温ばかりでなく私の心も寒〜い一日であった。