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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-02-02-Tuesday 多勢に無勢?

貴乃花親方が理事に当選した。

当初の大方の予想を覆しての当選である。

朝青龍の泥酔暴力事件問題も貴乃花親方を後押ししたきらいがあるが、それにしても3票の造反(?)票が入ったということは、相撲ジャーナリストや他の誰もが事前に予想していなかった事態だった。

貴乃花親方が、事前に全ての根回しが終わっていて、この理事選に臨んだのだとしたら、とてもしたたかな男であるといえるし、無手勝流で出たとこ勝負で臨んだのだとしたら、ただの結果オーライな男である。いずれにしても手腕その他の評価はこれからだろう。

おそらく協会側やマスコミが犯人(造反した3人)探しを、これから盛んにやるのだろうけど、それで結果が覆るわけでもないのだから、協会や造反者を出した立浪一門はますます混迷を深めるような行為はするべきではないだろう。

ただ、貴乃花親方がせっかく理事になっても、まだ9人対1人である。私も北の屋台で経験したことだが、多勢に無勢では、いくら正しいことを主張しても一人では通らないのだ。多数を取ったからといって必ずしもそれが正しいということにはならないが、民主主義の原則が多数決なのだから仕方がない。多数を獲得するには権謀術数も必要だ。

多くの人は「利」で動く。自分にすぐに直接的な利益が有るか、無いかで判断しがちだ。

人の上に立つ人は、「利」というものは、順繰りと回り回って、やがては自分の所にも返ってくるのだと思わなければならないのだと思う。リーダーたるものは「利」よりも「理」で動いてもらいたい。

大相撲の理事会も多数決で物事が決まるのだろうから、一人では改革は難しいだろうと思うが、諦めずに頑張って欲しいものだ。

一方、政治の世界では、鳩山首相のリーダーシップの無さが、ますます表に出てきた。リーダーたるもの、思い付きだけで物事を発表してはいけない。きっと、これまで、自分の思いつきで言ったことを周りの人間が実現してくれていたから、首相になっても、そのまま同じ様に出来るとでも思っていたのだろうが・・・。

苦労知らずのお坊ちゃまによくみられるタイプだが、周りを固めてくれている能力あるスタッフが皆、何でもやってくれるから、自分に能力があると錯覚しては、勝手なふるまいをして失敗する人種と同様である。

自分で切り盛りできる程度の大きさの企業ならそれでも何とか可能だが、企業と企業、他人と他人が集まる組織ではそんなことはよっぽどのカリスマ性でもない限り難しい。ましてや、一国一城の主のような国会議員を束ねるのは至難の業である。

閣僚達も、鳩山首相の現実感に乏しい発言に、かなり嫌気が差しているのではないのか?

混沌とした時代には、強力なリーダーシップが必要だ。真に実力のあるリーダーが出現することを望む。