ポストにこだわる御仁がいる。
勘違いしているのは、ポストに権力がくっついていると思い込んでいることではないだろうか?
確かに、多くはそうみえるであろうが、それが全てではないだろう。むしろ逆に権力を行使したいが為にポストに固執しているのではないだろうか?
本当に実力があって、ポストに就いている人間は、その辺をわきまえているが、実力が無いのに権謀術数やゴマスリやフロック等で間違ってポストに就いてしまった人間は、やたらと権力を振り回して、恐怖政治をおこない、周りの人間を疑心暗鬼にさせて足の引っ張り合いをさせて、他人がその地位に上がってこれない様にすることに全精力を使って、本来やらなければならない仕事を疎かにしているようだ。
誰かに取って代わられて、そのポストを追われたら、実力が無いだけに、後には寂しい人生が待っていることを知っているからだろう。傍から見てると滑稽にみえる。
そういう本当の実力を持っていない人間が権力のあるポストに就いてしまった組織の将来はまことに不幸である。
権力者には追随するゴマスリ野郎が必ず出てくるものだ。それは、やはり実力の無い奴が、ゴマスリをすることで本来は就けないようなポストに就けるからだろう。
だが、上司を尊敬できないような組織はもたない。
その組織を愛する人は、一人逆らうことで閑職に追いやられたり、業績を下げさせたりはしたくないから、一応大人しく従っているが、面従背服であろう。心から敬服して従っているわけではない。
鬱憤が溜まり、少しずつ同調者が増えてきて、やがては一大勢力になって改革をしていくのだ。
ゴマスリ野郎は保身の為に、よくその場限りの嘘をつく。後からつじつまが合わなくなっても「そんなことは言っていない」とこれまたヘッチャラな顔をして嘘をつき通す。周りの人間は「バカな奴だなぁ〜」と憐れみの目でみているのに本人は気がつかない。いや、ひょっとすると詐欺師特有の自分の言葉に酔ってしまって、自分のついた嘘が本当の事のように思えてきてしまうオメデタイ性格なのかもしれない。ゴマスリ野郎には権力者の顔かポストしか見えていないのだろう。
とりあえず権力者にゴマスリしておけば、自分の地位は安泰だと勘違いしている。それが結局は、その組織を根底から覆すような反乱につながるのだということも考えずに。
これはあくまでも一般論である。最近の私の身の回りに起こった出来事を固有名詞を書かずに書いたらこうなった。読む人にとっては取り方は様々だろうが・・・。
書いているうちに、なんだかどこの組織も同じ様なことをやっているなぁと感じた。