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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-02-12-Friday 単身生活

妻が東京に行った。

長女のシンクロナイズド・フィギュア・スケートの日本選手権を観に行くのと、息子の引越しと、大学の同窓会とやらに出る為である。

私は単身生活をしなければならないので、夕食のおかずを買いにスーパーマーケットに行ったのだが、最初に犬の餌を買っている内に、何だか自分一人分だけの夕食を作るのが、急に面倒臭くなってきたし、お通夜が入ったので作る時間もないなぁと思ったから、外食で済ませることに方針を変更した。

スーパーの敷地内に、ラーメン屋や回転寿司屋や牛丼のお店が揃っている。夕食に麺類では夜にお腹がすいてしまうと思ったし、ここの店の牛丼はまだ食べたことがないから、この牛丼店に入ることにした。

私にとって牛丼と言えば「吉野家」で、学生時代には1杯100円セールの日に一日三食とも牛丼で済ませたこともあった。

この店は吉野家ではない初めて入るチェーン店で、関西風のうどんと牛丼などを扱っている店である。

店に入って席に坐ったら、店員が自販機で食券を買ってくれと言う。私はこの食券の自動販売機というのが大嫌いなのだ。嫌だなぁ〜と思ったら、案の定、ミスをした。

私が自販機で購入したのは「牛丼のミニ(270円)、キツネうどんの小(250円)、みそ汁(100円)、卵(60円)、漬物(50円)で合計730円」である。食券を持ってカウンター席に坐ったら、その目の前の壁に「サービスセット料金」のポスターが貼ってあって、「牛丼並・うどん小・漬物付セットで490円」というのが載っているではないか。

去年の秋に東京に行った時に、有楽町の帝国劇場でミュージカルを観るのに開演時間が迫っていたので、駅の近くの吉野家に入って牛丼を食べたことがあった。その時に対応してくれたのが、中国人の若い女性店員であったが、私が「牛丼の並と玉子と漬物とみそ汁」とバラバラに注文したら、「それならセットで注文された方がお安いですよ」と助言してくれたので、そのセットを注文したことがあったのを思い出した。

自販機という店員とのコミュニケーションを介在させない機械で購入するからこういう問題が起こるのだ。

もともと値段が安い店なのだから、大した問題ではないと思うだろうが、そうではない。バラバラに注文すれば、たかだか80円ほど高いだけだが、人間の心理というのは、こういう時に「アッ失敗した。良く調べてから注文すれば良かった」となって、たかが80円が1万円ほど損したような気分になるのだ。金額の問題というよりも、自分の間抜けさに気が滅入ってしまうのである。これでは、せっかくの料理が美味しく感じられなくなるというものだ。

もし、私が店長だったら、こういうケースの場合は、「お客様、現在当店では、こういうサービスセットがございますけど、変更いたしましょうか?」と一声掛けさせるように指導するのだがなぁ〜。若しくは、自販機の前にサービスメニューを判り易く表示するがなぁ〜。何の為のサービスセットなのだ!かえって客の反感を買うようなやり方に見える。それによって、客の印象は逆転すると思うのだが・・・。

経費節減の為に自動販売機を使っているのだろうが、こういう店では逆効果である。買う時に店員とのコミュニケーションがあったら、こんな思いはしなかったのにと思ったら、もうこの店には入らないぞと思ってしまった。

経費削減策が客を減らしている例であると感じた。