妻と「夫婦50歳割引」で2人で2000円で伊坂幸太郎原作の「ゴールデンスランバー」を見て来た。例によって映画をまだ見ていない人の為に詳しい解説はしないが、非常に興味深い題材であった。
映画だから、小説とは違って細部にわたっては説明不足が多いから登場人物に???のところがあるのが難点だが、なかなか飽きさせない映画であった。
何故、主人公の青柳が犯人に選ばれたのか?親友の森田が何故、青柳を犯人にしたてる協力をして、しかも本人は死んでしまうのか?唐突に出て来て青柳を助ける通り魔とは一体何者なのか?その他登場人物にも???マークだらけで説明不足の感は否めない。
アメリカのCIAやイスラエルのモサドばりの謀略であるが、そんなバカなと一笑に付してしまうには、なんだか最近の事件にも?マークが多いから、さほど違和感を感じなかった。
都市伝説の一つに、日本の政府にも謀略を扱う部署があって、政府関係者が絡む事件が起きると、口封じの為に人を抹殺してしまう機関があるというのがあったが、それを想起させる内容である。
以前にも書いたことだが、豊田商事、オウム真理教、ライブドア、厚生省元次官殺害などの事件が、その疑いがあると、盛んに噂が流布されているが・・・。
確かにどれもスッキリしない事件だが、都市伝説にもなるほどそうなのかなぁと思わせるものもある。
終わり方は、あまりスッキリしなかった。彼の今後の生活はどうなるのだろうか?という疑問である。
妻と私でさえ意見が分かれたのだから、映画鑑賞者ごとに結末を考えろという意味なのだろう。逆に小説の方を読んで見たくなるような終わり方にしたのかもしれない。
ヒッチコックファンの私としては、一般人がドサクサの中で犯人に仕立てられて逃げ回る「北北西に進路を取れ」に何だか似ているなぁ〜と感じたが、どうなのだろうか?
手に汗握るような演出は無かったが、邦画ならまぁこんなもんかなぁ〜まぁ良しとしておこう。