小学6年生からマジックを始めたが、帯広には先生になってくれる人が居なかったので、高校卒業時までは一般書店でマジック本を買って読んでは独学で覚えた。
大学に入って、縁あってプロマジシャンのジミー忍師と知り合い、弟子になって師匠からマジックを教えてもらえるようになった。
ジミー忍師は新しいマジックの開発にとても熱心な方で、当時はまだ普及していなかったビデオも持っていたし、マジック関係書籍もかなり収集されていた。そのことにもかなりの影響を受けた。
大学卒業時に父親に「プロマジシャンになりたい」と言ったら「バカヤロー!」の一言で断念せざるを得なかったが、プロマジシャンになるつもりで就職活動など一切していなかったから、父の経営する会社に入るしか道はなく。以来ずっと30年間現在の仕事を続けている。
マジックは職業ではなく単なる「趣味」になってしまったが、北海道という、東京から離れた地域で活動するのにはあまりにもマジックの情報が少なくて悔しい思いをした。
持ち前の収集癖が高じて「マジック関係書籍の収集」に拍車が掛って給料の大半をつぎ込んで集め出した。
1996年5月11日にジミー忍師が53歳という若さで亡くなってしまったが、師が亡くなる前年に夫婦で北海道旅行に来られた際に我が家にも泊っていかれ、私のマジック本のコレクションを見て「坂モッちゃん、俺の夢は将来、マジック博物館を造ることなんだよなぁ、2人の本のコレクションを一緒にして展示したらすごいだろうなぁ〜」と言われたのである。
師が亡くなられて、マコママ(ジミー師の奥さん)から、「先生の遺言で忍コレクション(マジック本)を送るから博物館を造ってや〜!」と大量に本が送られてきたのである。
ちょうど、その頃は私も街づくり活動(十勝環境ラボラトリー)を始めたばかりで忙しく、手付かずの状態が10年ほども続いたが、2007年3月末に「北の屋台」を辞めてからマジック本の整理を始めたのである。
この時には本棚(H236×W107×D35)が4台分で約5000冊の蔵書であった。
2007年8月の盆休みに、井原君というマジックを趣味にしている青年が一冊ずつカメラに収めて一覧表を作ってくれたのだが、この一覧表には私の蔵書以外の本も混じっているから、私の蔵書だけで何冊あるのか正確な数字はいまだ判らないので約5000冊と言ってあるが・・・。
その後はインターネット・オークションなどで買い集めて、本棚の数も全部で9台に増えた。
井原君がカメラに収めた以降に購入した本は別途に付箋紙を付けてデータ化しているのだが、それが昨日の時点で、1650冊にもなった。
だから総数は約6500冊にもなる。
特に、去年の11月中旬に、神戸在住のマジック本&映像の収集家Yさん宅を訪れて衝撃を受けてから、収集癖にまた火が付いてしまって、私が手に出来るあらゆる情報を駆使してマジック関係書籍(手品・奇術・魔術・魔法・超能力・不思議現象・超常現象・催眠術・心理学・からくり・忍者・詐欺・新興宗教・寄席・大道芸 etc)を片っぱしから購入しまくったのだ。
去年11月13日〜昨日2月22日までの3カ月間で何と620冊もの本を購入してしまった。
冷静になって考えると、まったくアホである。
神戸のYさんが2冊持っている本で、私が持っていない本を、口説き落として譲ってもらったりもして、ようやく収集癖の火が収まりかけたように思う。これで収集は一段落させて、今後は整理分類作業に入りたいと考えている。誰か手伝ってくれ〜!