第16回全日本シンクロナイズドスケーティング選手権大会が神奈川県・横浜市の新横浜スケートセンターで開催された。
長女の惠梨が、今回優勝した神宮外苑スケートリンク シンクロクラブチーム 「神宮 Ice Messengers Grace」のキャプテンを務めているので、妻が観戦しに上京したのである。
私はビデオ観戦だけで、まだ実戦を観たことがないというのに、妻は海外の大会にまで何度も観戦に行っている。今回も私に留守番させて、さっさと自分一人だけで観戦に出掛けたのだった。
シンクロナイズド・スケーティング(Synchronized skating)は、フィギュアスケートの一種で、16名の団体でおこなう氷上におけるシンクロ競技にあたる。水泳のシンクロを氷上でやっていると思えばイメージしやすいだろう、または氷上のチアリーディングとも呼ばれている競技である。
男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスに続く新たな競技だ。
競技にはシングルと同じに、ショートプログラム(SP)2:50以内とフリースケーティング(FS)4:30(±10秒)の二種類がある。
まだまだ発展途上のスポーツであり、1988年、国際スケート連盟に正式種目として認められ、2000年3月にアメリカミネアポリスで第1回世界選手権が開かれたばかりである。2007年1月のユニバーシアード大会でオリンピックの参考競技として行われ、2014年のソチオリンピックで正式種目入りを目指す新しい競技種目である。
娘は昨年までは東京女子体育大学クラブに所属していたが、昨年から「神宮 Ice Messengers Grace」にキャプテンとして入ったのだ。
今開催中のバンクーバー・オリンピックのフィギュアスケート・シングルに日本選手が男女共3名ずつの選手を輩出しているように、日本のフィギュアスケートのシングルのレベルは世界的にも高いのであるが、そもそも日本ではフィギュアスケート人口は少ないから、シンクロナイズド・スケーティングのように16名の粒揃いの選手を集めるとなるとなかなか難しいのが現状のようである。
今朝のテレビ朝日系列の「スーパーモーニング」に映るから見てねと娘から連絡が入ったので見ていたら、14日の全日本選手権の模様とシンクロの競技の説明を放送してくれた。
娘もキャプテンとして3回ほどインタヴューが放送されたが、娘の「シンクロにハマっている」というコメントはもう少し気の利いたセリフが言えないのだろうか?とも思ったが、娘らしくて良かったのかもしれないが・・・。
バンクーバー・オリンピックに出場している鈴木明子を教えている長久保コーチ(荒川静香のコーチ)に指導してもらう為に一人で仙台の東北高校に入ったのだが怪我でシングルを断念し、シンクロに転向して何とかここまで来てくれた。
まぁ、これまでいろいろ紆余曲折もあったが、頑張っている姿を見て父親としてはとても嬉しい気持ちになった。
4月にはアメリカのコロラドスプリングスで開催される世界大会に日本代表として出場する。
「今度は連れて行って・・・」と妻にお願いすることにしよう。