それくらい地震国日本の津波は恐ろしいということだろう。
日本から遠く離れた南米チリで2月27日早朝に起こった地震の津波が昨日、日本列島を襲った。チリから日本までの太平洋上に大きな島や大陸など遮るものが無いから、チリで起こった津波がそのままのエネルギーを保ったまま日本に到達するという、しかもそのスピードは新幹線よりも速い時速700キロというスピードだというのだから驚きである。
50年前に同じくチリで起こった地震による津波が、日本を襲って142人もの犠牲者を出したことを考えると、警戒するのは当然のことである。
津波の第一波が日本に到達するのが13:30頃とのことで、テレビ各局が12:00頃からずっと日本列島の地図を映しては警戒を呼び掛けていた。
津波の高さは到達してみなければ判らないらしいし、地形によってもその高さが変わるとのこと、内陸の帯広に暮らしていると、まさかここまでは到達しないだろうからと全然気にもならないが、海岸沿いに暮らしている人にとっては大変心配なことだろうと思う。
去年までは息子が釧路の海岸近くに下宿していたから、もし、今回も同じ所にいたのなら、「早く避難しろよ!」と電話していたことだろう。
人間というものは自分に直接被害を及ぼさないものには、意外と無関心なものなのだなぁと自分でも感じた次第である。
結局、被害はそう大きくなかったようでまずは安心である。
だが、必要以上に警戒しろ!警戒しろ!というのも如何なものだろうか?朝から夜まで全てのテレビ番組で右端に日本列島の地図が出てしかも海岸線が点滅しているから、テレビが見ずらい事この上ない。
被害予想を小さく発表して、被害が大きくなれば気象庁の責任問題になるから、多少オーバーに予想しておいた方が無難なのだろう。しかし、それが何度も、何度も続くと「狼が来たぞ!の少年」と同じことが起きてしまう可能性だってあるだろう。やはり的確な情報を出すことが重要である。なかなか技術的にも難しいのだろうけどね!
それにしても、最近、各国で大きな地震が相次いで起きている。地球が、人間に対して、戦争や金儲け以外にも大切なことがあるのではないか?「俺が本当に怒ったらこんなものでは済まないんだぞ!早く健全な生活に改めなさい!」と言っているのではないだろうかと感じるようになってきた。