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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-03-05-Friday 古書店

学生時代に良く通った古本屋の

親父さんと久し振りに電話で話す機会があった。

最近はもっぱら、インターネットのYAHOOオークションとアマゾンでマジック関係の書籍を購入しているのだが、「日本の古本屋」と「スーパー源氏」という古本屋のネットワークを使っても検索、購入しているのである。

たまたま、先日この「日本の古本屋」のネットで購入したのが、偶然にも学生時代に良く通っていた(卒業後も上京する度に顔を出していたが)古本屋さんだったので、懐かしくなって店に電話したのである。

店主は私のことを覚えていてくれて、「最近は、いろいろな事で古書店はとても困っている。」と愚痴を言うのだ。

「貴方のように蔵書をする人が減っていて、しかも、ブックオフのような新しいタイプの古書店が幅を利かせて古書の値段が下がってきている。昔ながらの古書店は店が狭くて店頭の在庫量ではとても太刀打ちできない。」など等である。

私が「でも、私はインターネットのお陰で、学生時代から30年掛けて集めた本の倍以上の数の本を、この2年間で見つけることが出来たよ。しかも安くね。」と言ったら、「実は、それが一番困っている。」と言うのである。

「かつては、500部限定とか1000部限定とかの希少本は5〜10万円くらいで販売出来たから、無理して安く売る必要はなかった。持っているだけで価値が上がったものだった。それが、インターネットが普及して一般の人たちがオークションなんかに価値も判らずに出品するものだから、そういう本が、結構な数、市場に出回っているんだということがバレてしまった。しかも、1万円なんて値段で出品された日にゃぁ、我々昔から在庫を抱えている古書店は、財産が目減りしているのと同じ状況になってしまう。早目に安く売らないと不良在庫になってしまうから値段を下げざるをえないのだ。」というのである。

買う方の私にしてみれば、インターネット・オークションには毎日毎日、お宝モノが安く出品されてくるから、覗くだけでも嬉しくて嬉しくてしょうがないのに・・・。

古書店も、もはや、インターネットが無ければ商売が成り立たないそうだ。しかし、その半面、インターネットの普及によって、店を畳む古書店が増えている現実があるそうである。

ウ〜ム難しい問題だなぁ、立場が違えば見方も大きく変わるものである。