民主党がマニュフェストで掲げた「子ども手当」と「高校無償化」法案が3月内に成立する見通しである。
私はこれと「外国人参政権」の3つは止めた方が良いと考えているのだが・・・。
中学卒業までの子ども一人に月1万3千円(年額15万6千円)を支給するという。
子どもの養育費にお金が掛かるというが、同居している内はそんなに掛かるというほどではないと、私は経験上思うのである。
高校から地方の学校に行く場合は、一人分の家計(家賃・食費などの生活費)が余計に掛かるのであるから親の家計を圧迫するだろうが、同居している場合は高校生(公立高校)でも、さほどでもないだろうと思うのだ。
むしろ、大学生の時にお金が掛かるというのが実感である。我が家は3人同時に東京の大学に出して、しかも3人ともバラバラの場所に住んでいるから、親のスネは折れそうに細くなっている。
一律にバラ撒くのではなく。学業の優秀な生徒や、経済的に困窮している家庭に厚く補助してあげるべきだろう。
しかも、昨日の新聞の解説では、外国人に支給され、日本人には支給されないというケースがあることを指摘していた。「外国人牧師が50人の子どもと養子縁組して本国に子ども置いてきた」場合は支給されるのだという。新聞には詳しく書いていなかったが、この場合は13,000円×12ヶ月×50人分=780万円が払われるということなのだろうか。
逆に「親が海外に赴任していて子どもが日本の学校の寮などに入っている」場合は支給されないというのだ。これは極めてレアなケースであるが、有りえないことではない。正義感を持って世の貧困を正そうと考えた聖職者が確信犯になって、貧困国の子どもを多数、養子縁組して日本に来たら民主党はどう対応するのだろうか?
まだまだ、中身を検討することが必要だろう。
「高校の無償化」も朝鮮学校の件でまだもめているし・・・。
東京と北海道では公立高校と私立高校のポジションは全く逆なのだそうだから、好きで私立の高校に入学するのならお金が掛かるのは想定済みのことではないのか?とも思うのだが・・・。
そもそも、塾に通わなければ、まともな学力がつかないということがオカシイだろう。どうして学校の授業だけで学力がつかないのか?
学校や教師というものが、機能していないということではないのか?無償化するよりも、学校の在り方や教師の在り方を直す方にお金を使った方が良いように思うのだが。
「外国人参政権」も日本のある地域(対馬や隠岐などを想定しているようだが)にある目的を持った外国人が多数移住してきたら・・・。という議論も起きている。
いずれの問題も何故こんなに性急に成立させなければならないのだろうか?
どうやら、夏の参議院選挙が目的のようだ。
だが、先の2つはバラマキだから、お金を貰った人の中には、票を入れてくれる人も中にはいるだろう。しかし、外国人参政権は票につながるのだろうか?
意味不明の政策である。
こんな馬鹿なことをやっていないで、早くまともな経済政策でもやって欲しいものだ。
しかし、まだ、政権交代してから半年しか経っていない。ここで民主党はダメだというのも早過ぎると感じる。60年の自民党政治がこんな日本にしたのだから、それを、わずか半年で何とかしろ!というのは性急過ぎるだろう。それに、自民党の方もバラバラで、さっぱり受け皿になっていないしね。
せめて、後3年半は待ってもいいから、もう少しまともな政策をやって欲しいものだ。マニュフェストこそ、変にこだわらずにゼロベースで見直した方が良いのではないだろうか。