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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-03-20-Saturday 福島県郡山

郡山市で講演してきた。

福島県郡山市で19日(金)10:00〜12:00までの時間帯で講演して欲しいとの依頼を受けた。

この時間帯だと前日に郡山市に入っていなければならない。帯広という遠隔地に暮らしているとこういうところにハンディを感じる。

最初は帯広空港→羽田空港→東京駅(東北新幹線)→郡山駅というルートを考えたが、千歳空港から福島空港まで飛行機が飛んでいることが判ったのでそちらで行くことにした。以前に福島市で講演したことがあったが、その時には、2日前が栃木県宇都宮市で、翌日が岩手県盛岡市というスケジュールだったので、迷わずに東北新幹線で移動したのだが、日本中を異なるルートで移動したいと日頃から考えているし、今回は郡山市単独の日程である。それに福島空港はまだ使ったことがないから、飛行機でいくことにした。

新千歳空港から福島空港にはAIRDOが飛んでいる。AIRDOに乗るのも初めてなのである。

帯広駅12:54発のスパーおおぞら8号で、(南千歳駅乗換)新千歳空港駅15:01着。新千歳空港16:00発→福島空港17:20着。福島空港からはリムジンバスで郡山駅前まで40分という旅程である。実に自宅を出てから郡山市のホテルの部屋に着くまでに要した時間は7時間である。これだけの時間を移動に使うのだからもったいないといえばもったいない話である。

もともと旅行するのは大好きであるし、講演で全国各地から呼ばれるので、日本の全ての都道府県を制覇したいとも思っているから、まだ行ったことがない場所から呼ばれたら、何をさておいても出掛けるのである。ちなみにまだ行ったことがないのは長崎県と佐賀県の2県だけになった。

一人で旅行するのは気楽で良い反面、少し寂しい。特に一人で夕食を食べるのはわびしいものである。

18日の夜も、一人で夕食を食べにホテルを出た。ホテルのフロントで郡山名物を聞いたのだが、名物料理と言えるほどのものが無いと寂しいことを言うのだ。「強いてあげれば会津若松の馬刺しでしょうか!」と言う。ホテルの目の前にその料理屋があるが、辺りを散策したかったのでグルリとホテル近辺を歩き回った。小雨が降っていたので、近くの看板に「福島ブランド!伊達鶏料理」という文字を発見、更に近づくと「郡山グルメ○○○」のポスターが貼ってあるし、会津若松の馬刺しの文字も見えるから、この店に飛び込んだ。

木曜日とは言え夜の8時なのに、客が一人も居ない!「アッ、これはマズッタかな」と思ったが帰る訳にもいかずにカウンターに坐って、店の人に「北海道から来たんだ」と話しかけたが、乗ってこない。「何か福島名物を食べさせてよ!」と言ったのだが、郡山には名物料理は無いと言うのだ。しかたないから、無難な伊達鶏の焼き鳥と地酒を飲んだ。焼き鳥も地酒も美味しかったのだが、たった一人の客で、しかも会話が弾まないのは空気が重いので30分でその店を出た。

まだお腹が空いているので、そうだ!喜多方ラーメンが福島名物ではなかったかと思い出したので、ラーメン屋を探したら、「中華ソバ」という暖簾が掛かった小さな店があったのでそこに入った。ラーメンはこういう小さな店がウマイ(はず)である。作っているところを見たら、スープと醤油が最初からズンドウに一緒に入っている。それをすくってドンブリに入れるだけなのだ、「ウワ〜、またマズッタかな」と思ったが、これがなんとも妙に美味しくてスープを全部飲み干してしまった。感は正解だった。

一人でお酒を飲みに行ってもつまらないから、コンビニで日本酒を買ってホテルに戻り、飲んでサッサと寝てしまった。

世の出張族も一人だけの出張だと、なかなか外に飲みにも行きにくいだろうなぁと思う。こんなことが日本中で重なって夜の街の景気も悪くなる。やはり出張は複数人で行くべきだ。

午前中はいつも通りに講演を行った。聴講してくれた方々が終了後に演台に来てくれて「元気が出る話で、しかも面白かった」と言ってくださった。何よりの褒め言葉である。

帰りの飛行機の時間は17:50発である。郡山駅前のバスの発着場で時間を調べたら、16:15発のバスが丁度良い時間なのである。バスの発車時間までは、まだ4時間近くもあるから、まだ行ったことがない会津若松まで行ってみようかと思い立ち、駅の観光案内に行ったら、会津若松までは電車で片道1時間10分ほど掛かるしそこからまた乗換えがあるから時間的に難しいと言うのだ。では、郡山市内でどこか観光するところはないかと尋ねたら、今の時期は何もないと言う。

確かNHKの龍馬伝でやっていた岩崎弥太郎や吉田松陰が江戸で師事する安積昆斎(あさかごんさい)はこの地の出身ではなかったかと思ったのだが、安積という地名はあるが、昆斎は知らないという。

そんなもんなのかなぁ〜と思いながら、貰った地図を頼りに合計3時間半も歩き回った。郡山は公園が多いし、そのどれもが水を使っている。これらを上手く使えば、良い散歩道になるのになぁと思いながら歩いた。

旅行した時に楽しみなのが、古本屋を訪ねることだ。二軒しかないと言うので探し訪ねた。駅からはかなり距離が離れていたが、とても風情がある古本屋だ。店の親父さんに帯広から来たと言ったら春陽堂さんを知っているかと聞かれたので、良く通っていたが昨年店舗を閉めてしまったという話をした。ヒョンなことから話が弾んで40分ぐらいその古本屋さんで話し込んだ。

やはり旅先では地元の人と話をするのが楽しいものだ。旅とはこうでなければつまらない。