暇をもて余している。
そんな状態なのに、観光庁は連休を地域によってブロック分けにして休みの日にちをズラす法案を検討中だというのだ。
ゴールデンウィークなどの連休に、ホテルなどの観光施設に一挙に人が殺到することで、サービスが低下したりするのを防いだり、観光施設側も連休に合わせて臨時雇用しなければならない人間を、連休をまばらにすることで正規雇用にすることができるかもしれないというのである。
でも、果たして目論み通りになるだろうか?
テレビでやっていたが、北海道から沖縄まで支店や工場などがある全国規模の会社では、おおいなる不都合が生じるという。
また地域によって休みが異なれば、単身赴任した父親が連休に自宅に戻りたいと思ったときに、赴任先と自宅のある地域の休みの日がズレていたら・・・。
こんなに狭い日本なのに、地域によって休みの日を分けるというのも何だか観光商業ベースでしか考えていないように思えて、しっくりこない。
それよりも、有給休暇を完全に消化させる法律を作った方が良くはないのか?有給休暇という制度は、会社に遠慮したり、同僚に遠慮したりして、なかなか消化されていないのが現状だろう。
そんな状況で休みの日を地域でズラしたりしたら、ますます休みたくても休めない人たちが増えるだけのような気がする。どうやら、メリットよりもデメリットの方が多いようだ。
民主党も、こんなどうでも良いことに手間隙掛けないで、もっと政府らしいことをやってもらいたい。国民の人気取りを考えての法案作りなのだろうが、逆に作用しているというのは皮肉なものだ。こんなバカなことばかりをやっているから支持率が下がるのだ。
そもそも、祝日というのは昔は祝祭日と言っていた。「祭」は宗教的な意味合いがあるからとGHQが使用させなくしたらしい。
何百年と続いてきた日本人の生活につながる行事を祝祭日として祝っていたものを、単なる休日にしてしまうから、こういう発想になるのだろうなぁ。昔は1月15日と決まっていた成人の日を1月の第二月曜日にして、日曜日にくっつけるように2000年からのハッピーマンデーだとかいう法律で変えてしまったから、本当の意味合い(小正月の元服)が忘れられてしまうのだ。
我が家は、子どもたちも大きくなってしまったし、レジャーをするには体力も金力も無くなってきているから、家でゴロゴロしているだけだけどね。これ以上連休が増えたらますます肥ってしまうから困るなぁ。