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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-04-07-Wednesday 馬肉を食べる地域

馬鹿(うまか)もんに関して

このブログで日本における肉食文化のことを書いてとても評判が良かった。その評価の中で更に食べる県と食べない県を教えて欲しいという要請があったので、詳しく調べてみた。

馬を生産している都道府県は北海道・青森県・福島県・熊本県の4道県と先日のブログで書いた。

食べる県はというと、北海道・青森県・秋田県・山形県・福島県・栃木県・山梨県・長野県・岐阜県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県の16県である。全47都道府県中の16県であるから34%でしかない。

東北地方でも岩手県や宮城県などの太平洋側は食べる習慣がないようである。群馬県は馬の群れの県という名前なのに・・・。逆に馬の字があるから自分を食べているようで食べられないのだろうか?

先日のブログで「馬耕」と「牛耕」による違いをあげたが、その他にも何等かの理由があるのだろうか?現時点ではまだ調査しきれていない。

武士は戦で共に生死を掛けて戦った馬は食べられないとか、北海道の日高地方はサラブレッドの生産地で馬に喰わせてもらっているから馬を食べないという理由は聞いた。

また、北海道でも昔、開拓で馬の世話になったから食べられないという農家もいるようであるが、これは先日のブログでも書いたが「建前」であって、他の農家の人に言わせれば「そんなのウソにきまってるべ!、そんなことを言うのはよっぽど裕福な農家で食べるものに、こと欠かなかったからじゃないのか?餓死するかもしれないような状態になったことのない農家だべさ!」と言っていた。確かに一理あるとは思うが、むしろ私は、入植者の出身県の肉食文化の違いが大きいと考えている。

上記した16県以外からの入植者には馬肉食の文化はなかったようだからである。食べ慣れないものはなかなか食べられるものではないからだ。

この文化の壁を越えよう、壊そうというのだから、並大抵のことでは難しい。また、先のブログでも書いたように、昔の日本人は猿や犬なども食べていたが、現代の日本人に猿や犬を食べろと言っても難しいだろう。文化は一度途切れてしまうと復活させるのは困難なことだからだ。

誤解のないように断わっておくが、猿や犬を食べようとは私も思ってはいないですよ。

しかし、馬の中には食肉用に育てている品種もいるのである。この文化が途絶えてしまったら、復活させるのは困難になる。

馬肉には、いろいろ面白い効用があるし、馬の油は常温では固まらない性質もあるのだそうだ。女性のダイエットや美容にも効果が抜群だそうだ。

地元の貴重な文化を守りつつ、地域を発展させることが出来たら素晴らしいことだと思う。

皆さんも是非一度「馬鹿(うまか)もん」を食べてみて下さい。