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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-04-14-Wednesday フィギュア世界選手権③

フィギュア・スケートの

新しい競技であるシンクロナイズド・アイススケーティングの世界選手権が開催されるアメリカコロラド州のコロラドスプリングスに行って来た。

長女の惠梨がキャプテンをしているチーム「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース(IMG)」が日本代表チームとして参加しているので応援に行ったのである。

「神宮IMG」は「神宮アイスメッセンジャーズ」という既存のチームと、荻田美環さんと星野有衣子さんの2人が、日本にも世界に伍していけるようなチームを作りたいと立ち上げた「グレース」というチームが去年の8月1日に合併して出来たばかりの新しいチームで、16名のメンバーが揃ったのが去年の12月という急拵えのチームである。その新チームが、今年2月に行われた日本選手権で優勝して日本代表チームになったのである。

シンクロナイズド・アイススケーティングは日本では、まだまだ認知度が低い競技であるが、アメリカでは500チームがあり、競技人口は8000人もいる。水泳のシンクロとフィギュアスケートのアイスダンスを融合させたような競技で、欧米ではすごい人気があるスポーツなのだ。

競技はフィギュア・スケートのシングル競技と同じ様に、「ショートプログラム(2分50秒以内)」と「フリースケーティング(4分30秒±10秒)」の2種目で争われ、今回の世界選手権が第10回目となる。

私は生で観るのは今回が初めてなのである。これまでは妻が撮影してきたビデオでしか見たことがなかったのだ。

正直言って、これまでの日本のチームの演技はビデオで見る限りあまり面白いとは思わなかった。がしかし、今回の世界選手権を観て、認識が変わった。世界のトップレベルのチームの演技は最高に素晴らしかったのだ。とても優雅に滑るチームもいれば、新しい演出に挑戦するチームもいたが、16名のスケーターがシンクロして滑る様は、感動的ですらある。

日本チームもこれまでの日本代表チームとは一味も二味も違っていた。世界のトップレベルとの技術差が見事に縮まっていると感じた。あと僅かで世界に伍して戦えるレベルにまで来ているのだ。

やはり、スウェーデンチームで世界一になった経験を持つ星野有衣子コーチが日本に戻ってきた効果が大きいのだろう。この新チーム「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース」は世界を知っている2人の加入で大きく変身を遂げた。演技自体が素晴らしく洗練されたのだ。

午前中の公式練習を観た後、秋間さんの運転する車で観光に行った。時間があまりないので、駆け足であったが、映画に良く登場する山の中をくり抜いて作ったという「シャイアンマウンテン空軍基地」は近くまでしか行けなかった。同じく映画トップガンなどにも登場する広大な敷地の空軍大学「US エアーフォースアカデミー」や奇岩が一杯の「ガーデンオブゴッズ」などを見学して戻ってきた。世界選手権大会会場は満席状態、いかにアメリカでは人気が高いスポーツなのかが判る。

世界選手権本番のスケーティングは見事であった。私は感動のあまり、ビデオを持つ手がブルブルと震えてしまって、写したビデオがまるっきり見られるような状態ではなかったほどであった。

チームジャパンのこの日のショートプログラムは素晴らしい出来で、得点はチームベストスコアの61.72点で第10位であった。

9位のUSA2は64.42点、8位のドイツ2は66.22点であったから後もう少しで一桁台の順位が狙えるポジションになったわけである。