«前の日記(■2010-04-14-Wednesday) 最新 次の日記(■2010-04-16-Friday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-04-15-Thursday フィギュアスケート世界大会④

前日のショートプログラム(SP)の

チームジャパンの演技は実に素晴らしかった。日本から応援に駆け付けた応援団のメンバーも皆、興奮状態であった。終了後にホテル近くのファミレスのデニーズで皆で食事をしたのだが、この店はアルコール類を出していないのだ。食事も皿に大量に盛り付けられてくるので見ただけで満腹になる。12時には解散してホテルの部屋に戻り、成田空港の免税店で買ってきたウィスキーを飲んで寝ることにしたが、まだ眠る訳にはいかなかったのだ。

ボルダー市から観に来てくれた秋間美江子さんが明日は朝早くからユニセフの仕事が入っているから自宅に帰ると言う。日本チームの演技が終了してこれからトップレベルのチームが演技する良い場面なのだが、全部を観終わるまで会場に居てもらうとなると出発が午後11時を過ぎてしまう。コロラドスプリングスからボルダーまでは車で3時間掛かると言う(私が以前に運転した時は1時間半で移動したが・・・)から、10時に会場を出発してもらったのだ。

昼間は秋間さんに観光でさんざん運転させて(今回私は国際運転免許証を取得していかなかったので)疲れているのに、これからまたボルダーまで帰るとなると、到着するのは夜中の1時頃になる。83歳と高齢な方だから心配して何度も何度も自宅に電話を入れた(秋間さんは携帯電話を所持していない)が、1時にようやく連絡がついて無事に到着されたのでこれで安心して眠る事ができた。

翌日はいよいよ最終日のフリースケーティング(FS)である。

最終日は日曜日なので昨日の土曜日の開始時間よりもかなり早い午後3時からの競技開始である。

参加23チームの前日の成績順の滑走になる、チームジャパンはショートプログラム(SP)は第10位だったから、(5チームずつが滑って、間に製氷する時間が入る)最終組の一つ前の組で滑ることになった。これ自体がすごいことなのである。

気負って失敗しなければ良いがなぁと心配したのだが、杞憂であった。選手たちは意外と冷静に滑れたようだ。かえって応援団の方が緊張していたくらいである。

FSの演技はこれまた素晴らしい出来で、会場の声援もひと際多かったので驚いたくらいである。

外人とは体格も違うし体力にも差がある。一蹴りで進む距離が日本人選手とは格段に違うから演技がとても大きく優雅に見える点で有利なのだ。

しかし、それでもチームジャパンの得点はこれまたチームベストスコアの105.76点で第9位に入ったのだ。

前日のSPで9位だったUSA2(FSは104.94点)に、FSでは勝ったのだが、総合成績ではチームジャパンは167.48点(SP 61.72、FS

105.76)であった、USA2は169.36点(SP 64.42、FS104,94)、その差わずか1.88点まで追い上げたのだが、惜しくも負けて第10位のままであった。

贔屓目かもしれないが、会場がアメリカチームにとってホームタウンでなければ、日本チームの方が勝っていたのではないかと感じた。

SPよりもFSの順位が上がったということが精神的にも成長していることの現れであろうと思う。

いずれにしても第10位と言う成績は世界の強豪チームと同じ土俵で戦えるレベルになったということだ。

来年の世界選手権はフィンランドで行われる。今回の大会はそれでフィンランドが国をあげて力を入れたから、フィンランド1が優勝、フィンランド2が順優勝で、USA1が第3位であった。

妻が会場の売店で買い物をする為に並んでいる時に、アメリカのシンクロの関係者と思しき女性から「日本のチームは随分変わったわね!今のチームは才能のある子が一杯揃っているから来年のフィンランド大会がとても楽しみだわ」と言われたので、妻が「今回のチームは、スウェーデンのサプライズというチームで選手をやっていた星野さんが日本に戻ってきて創り上げた新しいチームなんです」と流暢な(?)英語で説明すると「なるほど!そうだったのね!」「これからも応援するわ!」と褒め称えてくれたのだ。

フィギュアのシングルでも、外人のコーチが指導するようになってから一皮剥けたように感じる。世界の風を導入することが大切なんだなぁと実感した。これからもその若い力に期待して、来年はぜひ一桁の順位を目指してもらいたい。私は今回初めて生でシンクロナイズドスケーティングを観たがすっかりファンになってしまった。

来年の世界大会も是非とも観に行きたいと思うが、妻が連れて行ってくれるだろうか?