大会の正式名称は「World Synchronized Skating Championships 2010」で、4月9・10日にアメリカ、コロラド州のコロラドスプリングス、ワールド・アリーナで開催された。
応援ツアーで一緒に応援に行った選手の親で、ビデオの撮影や編集が趣味(?)の荻田(チームメイトの荻田美環さんの父親)さんという方が、送ってくれたのである。
DVDは3種類もあって、「世界選手権壮行会」「応援ツアー中心編」「大会・演技中心編」の3本も入っている。
「世界選手権の壮行会」は3月26日に東京の神宮アイススケートリンクで開催されたもので、私達夫婦は参加していないから初めて見る映像だ。長女の惠梨がキャプテンとして皆の前で代表挨拶をしたとは聞いていたので、どんな挨拶をしたのか、とても気になっていたのだ。
すぐに、テレビに掛けて見たら驚いた。
映像が素晴らしいのだ。撮影アングルといい、画面のブレのなさといい、編集といい、全てがとても素人が撮ったものとは思えないほどなのだ。当日の案内状やプログラムまで写し込んで編集されている凝りようだ。
見終わって、娘の挨拶の稚拙さは、「まぁ、まだまだこんなもんだろうなぁ〜」ぐらいの感想であるが、DVDの出来の良さには驚いてしまった。
すぐに他の2本も見たくなってしまい、夜中の1時まで掛かってすべてを見終わったのだった。
わざわざ「応援ツアー中心編」と「大会の演技中心編」に分けて編集してくれたのである。この熱心さと心遣いに頭が下がる思いだ。
「応援ツアー編」の出だしは、地球儀の上を飛行機が成田空港→ダラス空港→コロラドスプリングス空港まで、飛行経路を矢印でなぞって飛んでいく場面から始まるのだ。
あらかじめ、編集することを想定しながら撮影されていたのだろう。きちんと全体がストーリー的にまとまっている。しかも、BGMやテロップまで挿入されているから驚きだ。
レストランで披露した私のマジックの演技まで入っていた。自分のマジックを見るのは久し振りのことである。
普段の旅行では下手くそなりにも私がカメラマンをやる機会が多いので、自分がビデオに写ることはめったにないから、自分の姿を見ることは少ないないのだ。今回は荻田さんが撮ってくれているので、頻繁に私も画面に登場する。その格好がブザマなことこの上ない。自分ではもう少しスマートなつもりをしていたのだが・・・。
今回、私が撮影してきたビデオは、娘たちの素晴らしい演技にすっかり感動してしまい、手の震えが止まらなくなって、一体何を撮影したのか判明しないほど、ブレてブレて酷い映像で、義父や母に見せても船酔い気分にさせる様な劣悪なものだからカメラマン失格であった。
「お前は、一体何のためにアメリカまで行ってきたのか!」と言われかねないところであったが、今回送られてきた、この荻田さんからのビデオを見せたら、アメリカの雰囲気が判るだろうと思う。荻田さんには、ただただ感謝、感謝である。