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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-04-26-Monday 忙しい土曜日②

昼から講演を聞いた。

池田町の元町長で「ワイン町長」として有名な、御年91歳になる丸谷金保さんの話だ。

私が運転手になって、池田町の自宅まで車で迎えに行ったのである。講演会場は幕別町の「十勝ヒルズ」である。丸勝の梶原さんが「十勝正直村」を買い取って始めた場所である。以前に一度だけお客さんを案内して連れて行ったことがあるが、場所がなかなか判りにくいところにある。

車中で、いろいろ面白い話を聞かせていただいた。「十勝環境ラボラトリー」の専務時代もそうであったが、この運転手兼接待係というのは、実はとても役得なの仕事なのだ。講演では聴くことのできない話が聞けるのだから。

丸谷さんは、夕張市のような財政再建団体になる直前だった「池田町」の町長に昭和32(1957)年37歳の時に立候補して当選し、「十勝ワイン」という大分県の一村一品運動の先駆けになる事業を起こして、池田町を再建させ、全国的に有名になった方だ。20年間町長を務めて、1977年に参議院議員になり、1989年に政界を引退された。

現在は池田町でたった一人で生活されているが、今年の秋には東京の娘さんのところに引っ越しされるというので、十勝の政治の生き字引である丸谷さんに十勝を離れる前に話を聞いておこうと企画された講演である。今後毎月一回ずつ5回連続で開催される予定の昨日は第一回目だったのだ。

年齢は91歳だから、身体の方は目も悪くなっているし、足も弱られて杖をつきながら歩かれるが、頭の方は実にシッカリとしておられる。やはり昔の政治家というのは軸がしっかりしているなぁと感じた。

今回の聴講者は皆、私よりも年下で「ワイン町長?誰ですか、それ!」という連中ばかりである。丸谷さんも来る時の車中で「つい先日、池田町役場に行ったら、新入の職員が私のことを判らなかった」と言って嘆いていたので、無理からぬことだが・・・。

丸谷さんが話をするなら是非一緒に聞きたいと、家具の長谷川の長谷川晃三(90歳)会長と川田工業の川田淳(84)会長が列席したので、3人の高齢者の話を若者が聞くという図式になった。

普段なかなか聞ける話ではなかったのでとても面白く、私の知的好奇心は満たされた。