4月から読み始めた「QEDシリーズ」である。
一番最初に最新刊の「河童伝説⑬」を読むまで高田崇史のことを知らなかったのが悔やまれるくらいに面白い。私の知的好奇心を大いににぎわせてくれる作品だ。立て続けに6冊読破して、先のアメリカ旅行の際にも4冊持っていって読んだ。そして残り3冊の「神器封殺⑪」「御霊将門⑫」「ベイカー街の問題③」をこの連休で読みきったのだ。
一番最後に残ったのは、QEDシリーズでは異端の第三冊目「ベイカー街の問題」である。
どうしても、日本古代の謎ときが面白くて、この異端作品の3番目(シャーロックホームズの謎とき)を飛ばして読んでいたのだ。
やはり、コナン・ドイルの小説の主人公であるシャーロック・ホームズの謎ときというのは読んでいて変な感じがしたし、他のQEDシリーズのテーマとはかなり違和感を感じる作品であった。
しかし、他の12冊は梅原猛・井沢元彦らが唱えた「怨霊」「言霊」史観を進化させた感のある高田崇史史観は面白い。
もう一度、古事記や日本書紀を読み直してみようと思うほどだ。
連休中に帰省している子供たちにも読書を勧めたのだが、3人とも皆、難色を示した。そもそも歴史に興味の無い人間が読んでも感動が薄いのかも知れないなぁ。
妻にこれらの本の内容を話しても、私が何を話しているのかがチンプンカンプンらしいのだ。
自分の国の歴史を知ろうとしないなんて・・・。
これで高田崇史のQEDシリーズは全て読み終わってしまった。次は何を読もうか思案している。