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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-06-25-Friday 1億円以上

金融庁が作った新ルールによって

1億円以上の報酬を得た上場企業の役員や金額を公表することになった。

23日に開催された株主総会などで2009年度に1億円を超えた役員報酬を開示する企業が相次いだが・・・。

何だか、気分が悪い。

2つの意味においてである。

一つは、他人の財布の中身を覗き込んでいるようで気分が悪いのだ。

別に誰がどのような報酬を得たかなんて、株主ならいざしらず、その会社にまったく関係のない一般市民に知らせる必要があるとは思えないからだ。

昔から日本の企業では、社長と一般社員との給料の差が、その責任の度合いに対して低過ぎるという傾向はあったと思う。

ほとんどの社長は四六時中、会社の事が頭から離れることがない。それくらいの重責と重圧を常に背負っているのだから、一般の社員との間に給料の差がある程度あるのは当然のことだと思う。

それが嫌なら社長にならなければ良いのだし、それを望むのなら会社を興して社長になれば良いのだ。

自分では何も行動を起こさないで、ただ他人の事を羨(うらや)んだり、嫉妬したりするのは品がない行動だと思うのである。

妬(ねた)みや嫉(そね)みは、知らなければ発生することはない。関心を持つから嫉妬するのだ。世の中には知る必要のないことも沢山あると思うのである。

それを、わざわざお上(金融庁)が発表させるというのは如何なものだろうか?

これは官僚が、自分たちへの天下りなどの非難をかわす為に考え出した庶民を馬鹿にした卑劣なものだろうと感じる。

もう一つは、知らされたことによって芽生えた嫌な感情だ。

日産のゴーン社長の1年間の報酬が約9億円とか、ソニーのストリンガー会長の4億円いうのは如何なものか?

グローバルスタンダードとしては当たり前だと日産のゴーン社長が言っていたが、まずは外国人の社長たちにそれだけの高額な報酬を取らせておいて、日本人の社長たちは、一般市民の反応を見た上で、来年度から上げてやろうとの姑息な考えに感じたからだ。

それだけの高額な報酬を役員に払っても尚、株主に配当金を支払て尚、社員の首切りをしなくても尚、黒字の会社なら堂々ともらえば良いではないか。何だか後ろめたさがあるから、堂々とできないように思えてしまう。

しかし、私は例え大企業の社長であっても、その報酬は1億2千万円が限度だと考えている。

それ以上の報酬を個人が貰ったところで、浪費以外に使い道なんてないだろう。

スポーツ選手の契約金が何10億円とかというのもオカシイな話だと思う。

嫉妬して言っているのではない。

お金というものは、「天下の廻りもの」なのだ。廻ることで経済活動が活発になると思っている。

少数の人間に使い切れない巨額な金を渡すから、余ったお金を投資したりして、世の中がオカシナ方向に向かうのである。金が金を産む社会は歪んでいる。

金持ちは既に有り余るほどのモノを持っているから、あまり金を使わないゾ。金持ちはケチなんだぞ!

世の中のなるべく多くの人に、お金が行き渡る政策の方が、景気は良くなると思うのである。

長者番付(私は載ったことはないが)なる、嫉妬心丸出しの不愉快なものが無くなって良かったと思っていたのに、もっと不愉快なことが始まった。