あそこまで行ったんだったら日本に勝たせてやりたかったネ〜。
俄かサッカーファンとて、23時キックオフなら見ないわけにはいかない。負け模様だったらすぐに寝るつもりだったが、目を離せない展開になって結局朝方の3時まで起きていた。
しかし、日本チームは120分間、実によく身体を張って守り抜いたものだ。途中2度は、完全にやられた〜と思った場面もあったが、川島のファインセーブでことなきをえた。ディフェンス陣もよく頑張った。
格上相手にW杯で4戦して失点が2点というのは、日本は守りのチームとして最高の戦い方であったと思う。
パラグアイ戦も圧倒的に攻め込まれて防戦一方であった。中盤のパスがまるで繋がらないから、パラグアイが上手いのかそれとも日本チームが疲労が溜まったか、緊張して身体が思うように動かなかったのか、俄かサッカーファンとしては判らないがかなり分が悪かったように見えた。それでも得点を許さず、120分間も0点で抑えたのは素晴らしいの一言である。
惜しむらくは、これまでのカメルーン戦とデンマーク戦のように数少ないチャンスに確実に決められる決定力がこのパラグアイ戦では発揮できなかったことだろう。それとやはり最後のPK戦だ。
駒野選手のPKがギリギリを狙ってか、枠をはずれてミスしてしまったのがいかにも惜しい。
その直後にPKを蹴った本田選手が「PKはギリギリを狙う必要なんてないんだゾ!こうやって緩い球で真ん中に蹴っても入るんだゾ!」と言わんばかりのPKをやって見せたのが印象に残った。
相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれたのなら相手を褒めれば良いが、枠外に蹴ってしまうのは、自滅的でいかにも残念なPK失敗である。やはり鉄則は「枠内に蹴る」である。
せっかくの120分間の死闘が、あの一蹴りでパーになってしまったのだから駒野選手は辛いだろう。
蹴る直前には冷静な判断が出来なかったのかもしれない。
惜敗は大敗よりも心理的には辛いものだ。悔みが残るからだ。
日本は最後の最後に運が少しだけ足りなかったようである。
しかし、今回の日本チームの前評判の悪さは酷かったが、カメルーン戦に勝ったことで雰囲気が一変した。この辺はクジ引きの運が良かったのだ。もしも、第一戦目がオランダ戦で1対0で負けていたら雰囲気は「やっぱり駄目か〜」になっていたことだろう。
スポーツというのは番狂わせがあるから面白いのだ。
暗い話題の日本に、明るいニュースを届けてくれた日本チームに感謝しよう。よく頑張った!ありがとう〜!!