私は虫が大嫌いである。特に毛虫は見ているだけで身体中が痒くなってくる。
先週の日曜日に、ゴルフ場に行った時のことだ。
ティショットを林の中に打ち込むことは、しょっちゅうだから慣れているのだが、この日ばかりは林の中には打ち込みたくなかった。
なにせ、打ち終わって林から出てくると背中に2〜3匹のマイマイ蛾の幼虫の毛虫がもれなく付いてくるのである。
このマイマイ蛾の幼虫はとてもやっかいな奴で、手で直接掃ったりすると刺されて、赤く腫れあがってしまうのである。だからキャディさんは気持ち悪がって取ってくれないし、仲間も嫌がって取ってくれないのだ。私は身体が固くて、自分の背中には手が回らないから、何とかキャディさんに頼み込んでスコアカード等で掃い落してもらっていたのである。
水曜日に別のゴルフ場に行ったら、もっとすごいことになっていた。大きな木の根元から上まで、数万匹のマイマイ蛾の幼虫がビィッシ〜リと着いているのである。
恐らく、一本の木でこの有り様であるから、このゴルフ場全体なら数億
匹いや数兆匹のマイマイ蛾の幼虫がいることになるだろう。
気持ち悪くて、気持ち悪くて、木の側には近寄れないのだ。
このマイマイ蛾には、なぜだか殺虫剤が効かないという。私達のパーティに付いたキャディさんは暇さえあれば割り箸で、この毛虫を半分に切断して殺しまくっていたが、他のキャディさん達は皆、嫌がってやらないのだという。
一人や二人のキャディさんが、殺して歩いても高が知れている。
この幼虫が成虫になって卵を産んだら、一体どういうことになるのだろうか?想像するだけでも恐ろしい!
このマイマイ蛾は3年ほど前から、十勝の本別町辺りで大発生して、去年は池田町で大発生した。それが徐々に帯広の方にも飛んで来たのだろう。成虫は羽があるだけにやっかいだ。
この日、ゴルフを一緒に回った人が、去年、池田町では、行きつけのスナックの白いドアが黒くなっていたので、塗り替えたのかと思ってノブに触ろうとしたら、ドア一面にビッシリとマイマイ蛾の成虫が張り付いていたのだという、すっかり気持ちが悪くなって、酒を飲む気にもならなくて引き返して来たのだと言っていた。
帯広でも、中心街にある我が社の木にも、マイマイ蛾の幼虫を見掛けたから、かなり浸食されているのだろう。
何とかこの辺りで駆除しなければ、大変なことになると思う。
こういう時こそ行政の出番であると思うのだが・・・。
早速、市役所に電話したら、街路樹は行政が駆除するが、民有地は自分でやってくれという。確かに、民有地に生えている木まで、行政が駆除していたら金額も労力もえらいことになるのは判るが・・・。
しかし、ここでそんな杓子定規なことを言っていたら、来年はもっとすごい事態になると思われる。
ここは、緊急避難的な解釈でもして、全体的に駆除しなければ、せっかく駆除しても一部では効果が上がらないことになるのではないだろうか?
それこそ、高速道路が無料化されて、札幌圏域からお客さんを呼び込もうとしているのに、十勝がマイマイ蛾だらけになっていたら、気持ち悪がって誰も来なくなるぞ!
早く対策を考えて実行しないと、これ以上増えたら・・・。
ウ〜ン考えただけで身体中が痒くなって来た!